近頃コンビニ食品でもウマイものは多いが、カルボナーラはいつまでもマズイ。変に甘いソースのキレの無さが異常なのだ。ここまで「なんちゃって感」のある味は、逆に近年のコンビニ食品では珍しいくらいである。

そんなどうしようもないカルボナーラ野郎を本格的な味に近づける方法を発見したためお伝えしたい。なんと、日本の家庭ではお馴染みのあの調味料をちょい足しするだけでコンビニのカルボナーラがグッと本格的になるのだ!

・お酢

もったいぶらずに言ってしまおう。その調味料とはお酢である。まずは、私(中澤)がコンビニのカルボナーラにおいてたどり着いたちょい足し方法を紹介すると……


1. まずは温める


2. 粉チーズを好みでかける


3. 最後にお酢を小さじ1杯

──以上。粉チーズの量は好みなので食べながら調節していただくとして、お酢は入れすぎると香りが邪魔をするので小さじ1杯くらいが適量だ。そう、お酢オーラはいらない。では、何のためにお酢を加えるのかと言うと鍵は酸味である

・カルボナーラを作りまくって気づいたこと

実を言うと、私は普段カルボナーラを作りまくっている。で、本格的な味を目指すと、誰もがたどり着くのが、生クリームなしでパルミジャーノを使うレシピだと思う。

粉チーズの「パルメザン」ではないぞ。北イタリアの特定地域で生産される由緒正しきチーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」だ。誤解を恐れずに言うと、カルボナーラっぽさとは要はパルミジャーノの味なのである。

では、そのパルミジャーノはどういう味かと言うと、濃厚だけど癖はなく、何より酸味が強い。カルボナーラソースにしても消えない酸味と濃厚さはさすがチーズの王様。しかし、作り続けるうちにふと思ってしまったのである。「あれ? この酸っぱさお酢に似てね?」と──。

・生クリームで作る時の隠し味

そこで生クリームと粉チーズの「パルメザン」を使用するパターンで、お酢を足して作ってみたところ、見事にパルミジャーノの酸味に近い本格的な味に。マジかよ

要するに、本記事のちょい足しレシピはこの経験のアレンジ。粉チーズでチーズ感を増して、お酢でパルミジャーノ感を演出しているわけだ。よって、生クリームで作る際の隠し味としてもお酢は使える。ちなみに、私がお酢を投入しているタイミングはゆで汁と同時だ。

私が参考にした動画やレシピには、お酢を入れるなんて工程が記載されたものはなかったので、この隠し味は発見ではないかと思っているのだがいかがだろうか? とりあえず、手軽なコンビニカルボナーラのちょい足しで様子を見てみてくれ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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