一時期ほどの勢いはないものの、まだまだ『キングダム』はアツい。一時期とはちょうど映画が公開された辺りで、当時は当サイトのキングダムファンがそれぞれ1本ずつ、合計4回にわたり「映画レビュー」の記事を公開したりしていた。そんなの映画専門サイトでもやらないだろ。

いま思えばあの時が異常だった気もしなくもないが、当サイトのメンバーは相変わらずキングダムが大好き! 最近になってキングダムを全巻制覇した砂子間正貫も加え、今回は合計5名で『2022年に活躍して欲しいキャラ』を発表してみたい。

・特にネタバレなし

昨年最大のトピックは、王翦(おうせん)桓騎(かんき)楊端和(ようたんわ)の連合軍が「趙」に勝利したことだろうか。その後、細かい動きはあったものの、現在は「趙との最終決戦の序章」が展開されかけている。

やや話は逸れるが、最近のキングダムは以前よりもかなり展開が早い。かつて原先生がインタビューで「簡潔に話をまとめるワザも覚えないと話が先に進まない」と仰っていたが、まさしくそれを実践されているのだろう。今後、大戦以外はサクサクと展開する……ハズだ。

さて、この記事は特にネタバレを含むものではないため、どなた様にご覧になっていただいてもOK。とはいえ「コミックは合従軍までしか読んでいない」なんて人だとネタバレする可能性もあるので、どうぞお気を付けて。それでは行ってらっしゃいませー!


・P.K.サンジュンが活躍して欲しいキャラ: 蒙武(もうぶ)

昨年は楚の前線でちょろっと活躍したものの、蒙武の全力はこんなもんじゃない。それこそかつての合従軍編、汗明(かんめい)との戦いで見せたような「超絶限界フルパワー蒙武」がそろそろ見たいと思っているのは私だけだろうか?

ただ残念ながら今年は趙との戦いがメインになると思われるので、蒙武の出番はまたしばらく無いハズ。それでも秦軍の大ピンチに単独で突撃してくる蒙武なんてカッコ良すぎるだろ。それが “蒙恬(もうてん)救出” ならなお最高だ。

合従軍以来、蒙武以外の大将軍はそれなりに光が当たっているが、ワシは1コマごとに巨大化していく “ムキムキビルドアップ蒙武” が見たいんや! 「生まれて2回目の本気を出すときが来たようだな……!」なんてセリフを期待しています。


和才雄一郎が活躍して欲しいキャラ: 李牧(りぼく)

多くのキングダムファンはお気づきかと思うが、同作で1番まともな人間は李牧である。むしろ、李牧と比べたら王翦はただのクズであり、信なんて精神力重視のブラック企業的リーダーでしかない。

もし李牧の欠点を挙げるとすれば、「運が無さすぎる」ってところくらいだろうか。いや、実際のところ「運」のひと言では済まされないほど、李牧の扱いはひどい。

たとえば、朱海平原の勝敗なんて「主人公が異常なほど活躍しまくる」というヤンジャン的都合により決まったようなもの。戦術的には李牧の方が冴えていたのに……。あの結末では、あまりにも李牧が可哀想ではないか。

そもそも、李牧と信、どっちの下で働きたいか? などを考えると、おのずと応援したくなるキャラは李牧になる。というか、李牧しかいない。


砂子間正貫が活躍して欲しいキャラ: 羌瘣(きょうかい)

普段クールな羌瘣の乙女モードに萌え死んだ2021年。とくに第670話、羌瘣の「私はまだ “好き” というのがどういうことか分からない」「今の私の気持ちの話は聞かなかったことにしてほしい」はマジでヤバかった。いやいや「聞かなかったこと」にできるわけねえだろ。

髪を切った時のように、また信の顔を真っ赤にしてほしい。そして今年は、2人の関係もトーン、タンタンのスピードで進展してほしい。ただ、神がかった強さと軍師並みの戦略眼を併せ持ちながらも……ためらいなく命を削る羌瘣の生き方は心配なんだよォォオオオ! とにかく、今年どころか一生応援しています。


原田たかしが活躍して欲しいキャラ: 倉央(そうおう)

メインどころではないキャラながら、ちょいちょい顔を出す王翦軍第四将。出てきたならば注目すべきはその強さ……ではなく発言である。配下の糸凌(しりょう)との「勝利したら抱く」「御意」の掛け合いを待っている人は、結構多いんじゃなかろうか。

自信に表れている強さが本当に発揮されるのは今年で、どんな展開であれ盛大な「倉央回」、そして「勝利したら抱く回」が来ると勝手に予想している。王翦軍第三将の田里弥(でんりみ)とどちらを推すか迷ったが、選んだ以上は王翦を食うくらいの活躍まで期待したい。


あひるねこが活躍して欲しいキャラ: 録嗚未(ろくおみ)

個人的に登場するとちょっとテンションが上がるのが録嗚未である。なんか嬉しくないですか? 録嗚未が出てきたら。キレやすいけど普通に強いし、なのに激しくいじられるし、ツッコミ力も高いし、あと死にそうで死なないし。

前回の楚戦ではそれなりに出番があったものの、あの程度ではまだまだ録嗚未が足りぬのだ。王翦・桓騎軍と合流みたいな形で戦線に加わってくれると嬉しいね。ただまあホントのことを言うと、録嗚未と一緒に来るであろう騰(とう)の活躍の方がもっと見たい。許せ録嗚未(オイ!)


ご覧のように、記者によって活躍して欲しいキャラは様々。どのキャラクターも個性が際立っていること、これもキングダムの人気の秘密である。まだ読んだことが無い人でも全然遅くない……興味がある方は砂子間のように1巻から全巻制覇を目指していただきたい。

というわけで、今年も目が離せない展開が続きそうなキングダム。2022年も、毎週木曜日のヤンジャン発売日を心待ちにしています。原先生は世界一ィィィィイイイイ! キングダムも世界一ィィィィイイイイ!!

参考リンク:キングダム特設サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.