【実録】正真正銘本物の正規品なのに価格が怪しく安い「AirPodsPro(10800円)」の正体を追ってみた(その2)

怪しいGoogle広告から怪しいAirPods Proを買ったらなんと本物が届いてしまった……みたいな展開は、最も避けたいオチである。実は心のどこかで「どう見てもニセモノでした〜(ズコー!)」なんて単純な展開を期待していた。

ところが実際は前ページに書いた通り。素人目で分析するなら、なんらかのトラブルにより修理された「純正の交換品」が届いた……という感じだろうか? 流出? 横流し?


ちなみにペアリングはできるが、実際に使おうとしたところ、片方からしか音が出なかった。よって不良品ではあるが、そんなことより気になるのは真偽である。

そこで私は、白黒ハッキリさせるべく、アップルのチャットサポートに連絡してみることにした。知りたいことは ただひとつ。この “正真正銘本物の正規品” と謳(うた)うAirPods Proが本物なのかどうか、それだけだ。


・サポート開始

担当者さんに、詳しい状況やシリアルなどを伝えると以下のような答えが返ってきた。

改造品の可能性が高い製品」。さらに会話を進めると……


偽物である可能性が高い」ときた。そしてここからは、チャットではなく、アップルサポートの「スペシャリスト」さんによる電話サポートを受けることに。だんだん調査が本格的になってきた。Appleも本気である。

で、電話でかくかくしかじか。購入したサイトや、そこに買いてあった住所、シリアルなどを改めて報告し調査してもらった結果、スペシャリストさんからの回答は……


・そのシリアルは、過去に修理を断った記録が残っている
・それが「改造」によるものなのかは分からないが、内部を触った形跡があったもよう
・しかし製品としては存在しているシリアル番号、つまり正規品ではある
・それゆえ、本物か偽物かという問いの答えとしては、改造などの手が加えられているが「本物」という回答にはなる。


──と! まさかの「本物」回答!! そんなバカな……!!


しかし、このスペシャリストさんから勧められたのは、より踏み込んだ調査。「一度店頭のほうに持ち込み検査してはどうか?」という提案だった。グッドアイデア。望むところだ。果たしてこのAirPods Proはシリアルの通り本物なのか!? 白か黒か、ついに決着。衝撃の結末は最終ページへ!

執筆:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.