各地で梅雨明けを迎えている日本列島。これからの季節、ご家庭によって必需品になってくるのが「アイスコーヒー」だ。個人的にホットコーヒーならドリップやマシンを使っているが、アイスコ―ヒーは出来合いのリキッドタイプを利用している。

中でもコストコ会員の方にオススメなのが、山本珈琲『冷の珈琲 無糖』。実はコストコにはその他のアイスコーヒーもあるのだが、私(P.K.サンジュン)的には「コストコのアイスコーヒーはこれが正解」だと確信している次第だ。

・山本珈琲って?

まずはあまり聞き馴染みのない「山本珈琲」について説明しておこう。山本珈琲は、喫茶店・ホテル・レストラン……などなど、主に業務用コーヒーを手掛ける大阪の企業である。ホームページによれば昭和25年創業とのことだから “老舗コーヒーブランド” と考えて差し支えあるまい。

コストコでは今回ご紹介するリキッドタイプのアイスコーヒー以外にも、山本珈琲の「粉コーヒー」が取り扱われている。多くのコーヒーが並ぶコストコの中でも「知ってる人は知っている」くらいが山本珈琲の位置づけだろうか?

コストコの山本珈琲『冷の珈琲 無糖』は1リットルの紙パックが6本入りで税込1148円(訪問時)。1本当たり190円ちょいの計算だ。コンビニやスーパーで同じような商品が100円くらいで買えることを考えれば「高くない?」と思う人もいるかもしれない。だがしかし、それでもコストコのアイスコーヒーはこれが正解なのだ。

・ちゃんと濃い

あくまで好みの問題になってくるが、私自身は「アイスコーヒーは濃くなきゃダメ派」である。なんなら味と同じくらい濃さ命! どれだけ香り高いコーヒーでも、そもそも濃くなければ「美味しい」と感じないほど濃さは重要だ。

そういう意味で山本珈琲の『冷の珈琲 無糖』は十分に濃い。しっかり濃い。そこいらに並んでいる水っぽいブラックコーヒーとは比較にならないほどの濃さなので、私と同じ「濃いめ派」の人なら高確率で満足いただけることだろう。

ただし、比較対象として適切かどうか判断しかねるが「味・濃さ・香り」を兼ね備えた「淹れたてコーヒー」と比べると、アイスコーヒーとしての総合力は数段落ちる。あくまで「紙パックタイプのリキッドコーヒー」の中では最高レベル、という話だ。

・ドトールと比較

私の知る限り「紙パックタイプのリキッドコーヒー」の最高峰はドトールのそれ。同じ1リットル入りで価格は1本520円だから『冷の珈琲 無糖』よりも2倍以上お高い。だがしかし、両方を飲み比べてみたところ……


差はあるが大差は無かった。


確かにドトールのコーヒーはウマい。どっしり濃いし、キレ味も鋭い。また雑味の無さも特徴的だ。……が、山本珈琲『冷の珈琲 無糖』が大きく劣るという印象は無かった。強いて言えば、苦みはドトールの方が強く感じたが、それは焙煎の差であろう。少なくとも2倍以上の価格差は感じなかった

これはドトールが高いという話ではなく、コストコ価格の山本珈琲『冷の珈琲 無糖』がメチャメチャ安いということ。毎日飲むアイスコーヒーがこのクオリティかつこのコスパなら、個人的には山本珈琲『冷の珈琲 無糖』以外は考えられない。

というわけで、「濃いアイスコーヒー」がお好きな方には山本珈琲『冷の珈琲 無糖』を猛烈プッシュでオススメする。まあ、私が言わなくてもコストコに行くと多くの人がカートに積んでるんですけどね。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆☆(濃いアイスコーヒーが好きだったら)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆☆(アイスコーヒーの時期はこれ一択)
オススメシチュエーション: 6本入りだから1月は楽しめる。毎朝飲んでます。

参考リンク:コストコ公式サイト山本珈琲株式会社
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.