懐かしのアニメ『キテレツ大百科』がアマプラで配信されていることをご存知だろうか? 先日、たまたまその第1話を視聴してみたところ、割と冒頭から衝撃に次ぐ衝撃の連続で驚いたナリよ。特に記事にも書いたコロ助の一件は、いくら何でも初見殺しが過ぎやしないか。

とは言え、さすがは大名作。めちゃくちゃに面白い。なのであれ以来、私(あひるねこ)は『キテレツ大百科』を最初から順番に見続けているのだが……。実は放送初期の『キテレツ』は、いま見るとけっこうヤバイのだ。何がどうヤバイのか、いくつか挙げてみるナリ。

・放送初期の『キテレツ大百科』

1988年から1996年まで放送されていた『キテレツ大百科』。子供の頃は日曜の夜7時と言えば『キテレツ』だったが、よく考えると私が見ていたのは中期以降の『キテレツ』であって、初期の頃は年齢的にもまったく見た覚えがない。

なので今回、初めて視聴した初期の『キテレツ大百科』は、いろいろな意味でヤバくて衝撃だったナリよ。以下、私が特にヤバイと感じたポイントだ。アマプラに登録している人は、ぜひ動画を再生しながらご覧いただきたい。


・ヤバイナリその1:ブタゴリラのキャラが違う

「野菜を愛するちょっとおバカなムードメーカー」的なイメージの強いブタゴリラだが、第1話の時点ではただのクズである。試しに初登場シーンでこの男がやったことを簡単に書き出してみよう。


「コロ助が現金を持っているところを目撃するや否や、これを強襲&強奪。抵抗するコロ助に大根を1本渡して逃走し、その金でアイスを買い食いして笑う」


──真性のドクズである。その後もけっこうな頻度でコロ助をボコボコにしたり、トンガリを奴隷の如く使役したりと、ジャイアンもびっくりなパワー系鬼畜ぶりを発揮。野菜への異常な愛情と相まってサイコパス感がエグい。初期『キテレツ』を代表する稀代のクズだ。

・ヤバイナリその2:キテレツの発言が完全にアウト

実は最初期の『キテレツ大百科』には、みよちゃんのパンチラといった『キテレツ』っぽくないシーンがちょくちょく出てくる。今だったらそれだけでも十分ヤバイが、第8話『宇宙怪魔人ブタゴリラ』におけるキテレツの発言は、そんな生易しいものでは到底ないため注意が必要だ。

この回は、コロ助を主役に特撮映画を撮るという内容で、当然キテレツはみよちゃんにも出演を打診。快諾したみよちゃんは、自分は戦うヒーロー役をやってみたいと申し出るのだが、キテレツはこれを却下し、悪役にさらわれる女の子というステレオタイプな役柄を提案する。

この時点ですでにアウトな予感がプンプン漂いまくっているが、「つまらなそう……」と出演を渋る みよちゃんに対し、キテレツは笑顔でこう言い放つのだ。


「こういう映画では、女の子はさらわれる役に決まってるんだ!」


こ、このサンバイザーメガネ……正気か? 2021年に生きる者の感覚からすると、1mmの隙間もなくアウトな発言だが、それを笑顔で言ってしまうあたり、さすがは未来の発明狂である。これは時代が悪いのか? それともこの男が純粋にヤバイだけなのか?

・ヤバイナリその3:ブタゴリラの性癖大公開

個人的にもっともヤバイと思ったエピソードが、第9話『対決! コロ助対かわら版小僧』だ。この回ではブタゴリラのある秘密が明らかになるのだが、内容が想像の斜め上すぎて、どうしてそんな設定にする必要があったのか、拙者サッパリ分からないナリよ。

簡単に説明すると、ブタゴリラは小5にしておしゃぶりをしゃぶるのが大好きらしいナリ。放課後、自分の部屋で一人こっそり、嬉しそうにしゃぶりついているナリ。「一日一度はこれしねぇとホッとできねぇんだ」などと言いながら、チュパチュパしているナリ。

……拙者、話は一切盛ってないナリよ。ガチナリ。ガチゴリラナリ。

・ヤバイナリその4:コロ助がコロッケ好きになったきっかけ

ちょっと衝撃が過ぎるネタだったので、最後はゆる~い話で終わりにしたい。さて、コロ助の好物と言えば当然コロッケだ。これはドラえもんにとってのどら焼きみたいなもので、もはや常識と言っても差し支えないだろう。

ところがこの設定、実はアニメオリジナルで、原作のコロ助の好物はなんとケーキ。アニメでも、初期はコロッケがまったく登場しないのだ。それではコロ助はいつ、どうやってコロッケ好きになったのか? その答えは第16話『パパたちの授業参観. 親子で野球大会』にある。

この回はタイトル通り学校の父親参観日を描いており、キテレツのパパについてきたコロ助は、給食の時間で生まれて初めてコロッケを食べることになる。そう、コロ助とコロッケのファーストコンタクトは、驚くことに学校の給食だったのだ。意外すぎるナリ……!


「ワガハイの名前と似ているナリ!」と喜ぶコロ助。まさに伝説の瞬間であるが、伝説の瞬間は実はもう一つあって、このエピソードでは「らっしゃい」でお馴染みブタゴリラの父ちゃんも初登場するぞぉらっしゃい! ちなみに、ブタゴリラの父ちゃんもアニメオリジナルキャラである。

私の記憶だと、ブタゴリラの父ちゃんとコロ助は仲が良かったような気がするのだが、この回では完全に対立している様子だ。語尾が「ナリ」のロボットと、語尾が「らっしゃい」のおっさんによる貴重かつ不毛な小競り合いが見られる第16話は、『キテレツ』史に残る神回と言えるだろう。

・絶対見るナリよ

この記事を書いている今、私は第97話まで視聴を終えている。それでも全体の3分の1にも満たないため先はまだまだ長いが、拙者、必ず最終話まで見届けるナリ! みんなも興味を持ったらぜひ第1話から再生してみるナリよ。それじゃまたナリ~。

参考リンク:Amazonプライム・ビデオ『キテレツ大百科』
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.