「トリドールホールディングス」といえば丸亀製麺の運営会社である。この会社がうどん屋だけをやっていると思ったら大間違い! 実はラーメン・とんかつ・焼肉丼・カレー屋など様々な業種の飲食店を展開しており、ハワイアンパンケーキのカフェまである。
それが、今回紹介する「コナズ珈琲」だ。何を隠そう、ここのプリンがめちゃウマなんですよ! 丸亀全店で今すぐ販売開始すべきクオリティなんだッ!!
・4年で30店舗以上出店
2017年1月、当編集部の原田がコナズ珈琲の久留米店を訪問している。その当時全国に6店舗しかないことを、彼は報告していた。それから4年を経た現在(2021年5月末)、公式サイトを見ると41店舗と記載されている。
今のところ23都府県で展開しており、全国制覇にはまだ時間がかかるとは思う。しかしこの4年で30店舗以上を出店しており、ジワジワと勢力を拡大しているようだ。
・メニュー
静かに勢いに乗るコナズ珈琲、その味をたしかめてみたい! と思った私(佐藤)は東京・成城店へと足を運んだ。昼時に訪ねてみると、入り口付近に人の姿があった。どうやら入店待ちしているらしい。
私は4番目の入店待ち。その間にメニューを見てみると、やはり看板メニューはパンケーキだ。イチ押しはコーヒークリームてんこ盛りの「コナズKONA農園パンケーキ」(税別1380円)。
そのほかハワイアンワンプレートメニューも充実している。ロコモコやポキ、エッグベネディクト、タコライスまで提供しているとは、スイーツだけでなく食事にも力を入れているな。
それから、珈琲店だけあってコーヒー豆の種類も豊富。コーヒーの淹れ方もハンドドリップとフレンチプレス(紅茶のような抽出法)から選ぶことが可能となっている。
・居心地が良い
メニューに見入っている間に入店の順番が来て、ようやく席につけた。案内された席に行くとテーブルが広い! 1人で使うのはもったいないほど広々とした4人席だ。
よく見ると、どの席もテーブルが広く、店の奥には小上がりのソファ席があった。なるほど! ここは席が広いから子ども連れにも人気なんだな。お店全体に解放感があって、思わず長居してしまう。利用時間に制限がないから、皆さんついつい長時間滞在してしまっているらしい。居心地の良さでも人気を呼んでいるのだろう。
・プリンを食う!
さて、注文するものは決まっている! いや、お店でメニューを見る前から決まっていた! 頼むのはプリンだ。公式サイトのメニューを見て、プリンの達人を自負する私は「絶対にウマいヤツだ」と感じた。という訳で、単品プリン(税別450円)とカフェモカ(税別550円、ドリンクコンボで100円引き)を注文して、しばし待った。
そして出て来たのがコレだ。
良い! 色も形も良いじゃないか!! 今すぐ食べたいところだが、はやる気持ちを抑えてまずはカフェモカを見てみよう。一見、一般的なサイズのグラスに見えるかもしれないけど、コレ結構デカいんです。ジョッキサイズくらいあるだろうか? トップにはあふれんばかりのホイップクリーム!
とても甘そうに見えるけど、エスプレッソの苦味がしっかりしていて、甘さをそれほど感じない。
続いてメインのプリンだ。ご覧あれ、てっぺんのカラメルソースの “水たまり” を。偶然このようなたまり方をしたんだろうけど、それがまた良い! 実に画になる。
その様子に興奮して、夢中で写真を撮っていたら、隣の席のお子さんが私をガン見していた。「坊や、パパと2人で食事かい? すでに食べ終えて退屈しているのかな? おじさんは今、プリンに忙しいから、パパとお話してるんだよ」と心のなかで伝えて、再び写真を撮りまくる。
ひと通り撮影に興じた後で、スプーンですくってみると、感触がとても良い。表面は固く、スプーンをすくい上げる瞬間にプチン! と弾ける。これはいい硬さですよ。
口に入れたら、とろけるような甘さと歯ざわり。う~ん、なめらか~♪ 生地にはコクと甘さ、ソースには豊潤なラム酒の香りがしている。レベルが高い! トリドールはコーヒーチェーンの覇権を狙っているんじゃないのか? そう思わせるほど味はしっかりしている。
このプリン、宣伝の一環で丸亀製麺で提供したら人気爆発するぞ! コナズ珈琲はまだ知名度が低く店舗数も少ないけど、丸亀の力を借りれば、一気に人気に火がつくぞ、マジで。可能性を秘めたコナズ珈琲、今後コメダのライバルになるかもしれない!?
・今回訪問した店舗の情報
店名 コナズ珈琲成城店
住所 東京都調布市入間町1-41-1
時間 10:00~20:00