今日4月13日は「喫茶店の日」。今から約130年前のこの日、東京・上野に日本初の珈琲店が誕生したことにちなんで、この日を制定したのだとか。

そこで喫茶店大好きライターのこの私(佐藤)が! 都内のおすすめ喫茶店を5つ紹介するぞ!! もはや私には喫茶店なくして仕事はできない。喫茶店が滅亡したら、仕事辞めます、マジで。

・いつでもどこでも

私は週に4~5回喫茶店を利用している。平日はほぼ毎日のようにどこかしらのお店でコーヒーをすすりながら、時には仕事をし、時にはたばこを吸い、時にはボーっと頭を空っぽにしている

小さな個人店に行くこともあれば、チェーン店を利用することもある。出先では必ず1度は地図アプリで「喫茶店」と検索するくらい、いつでもどこでも喫茶店を求めている。

そんな私が、それぞれのお店の特徴を踏まえて5つのお店を紹介したいと思う。


ドトール珈琲農園



ドトールといえば街のコーヒーショップとしてお馴染みなのだが、2017年に邸宅をイメージした新業態「ドトール珈琲農園」の1号店をオープンした。

通常のドトールよりも、高級な店構えで高い値段設定にも関わらず、昨今の純喫茶ブームの追い風を受けて、着々とお店を増やしている。

スキレットで提供するパンケーキは絶品で店の居心地もイイ。いまだドトールの本気を知らない人は、ぜひとも利用してみて欲しい。日本企業だからこそ作ることができた喫茶店だ。


梟書茶房



続けてドトールグループで恐縮なのだが、ここも外すことのできないお店の1つ。同社と東京・神楽坂の「かもめブックス」が手を組んで誕生したのが、ここ「梟書茶房(ふくろうしょさぼう)」だ。

お店は喫茶と読書(本)を楽しむための場所。お店が取り扱う書籍には全部カバーがかかっていて、装丁を見ることはできない。推薦文を頼りに運命の1冊に出会う。そんな場所である。

おすすめしたいのは「本と珈琲のセット」(税別1500円:取材時の価格)である。コーヒーとシフォンケーキ、それから書籍が1冊セットになっている。この1冊も表紙を開いて読み始めるまで中身はわからない。未知の良書に出会えるかも!?

読書好きにぜひおすすめしたいお店である。


不純喫茶ドープ



新しくもどこか懐かしい、そんな昭和レトロを感じさせる純喫茶(通称「ネオ喫茶」)の火付け役ともいえるのが「不純喫茶ドープ」だ。まず名前がイイ! あえて “不純” とするところがイイ!

2020年に東京・中野に1号店がオープン。開業前からTwitterで注目を集めたほど、センスの光るお店である。現在は神田と上野御徒町にもお店を構えている。

カラフルなクリームソーダやナポリタン、ホットケーキなど喫茶の定番メニューを押さえつつ、会計は完全キャッシュレスで今の時代にふさわしい要素を取り入れた店づくりをしている。SNS映えするクリームソーダが若年層に人気だ。

喫茶店は世代を超えた文化なんだと改めて感じさせてくれる。個人的にはプリンがおすすめ、これぞ昭和のプリン!


眞踏珈琲店



喫茶店の魅力はお店の雰囲気? メニュー? それらももちろん大事だけど、マスターの存在も重要だ。そこで紹介しておきたいのが、東京・神保町の眞踏珈琲店である。

隠れ家のような店構えは入るだけで心を癒してくれるものがあるし、コーヒーは当然美味しい。お店のスイーツも専門店に引けをとらない上質な味わい。

だが、ほかのお店にはない最高の魅力はマスターの眞踏さん自身。物腰柔らかく話し上手であり聞き上手。ちょっと変わった経歴をお持ちで、その経験談がとても面白い。

私はこの店にコーヒーを飲みに行っているのではなく、眞踏さんに会いに行っているようなもの。店内には書籍がびっしりと並んでいるので、書籍の話も彼に尋ねてみるといい。きっと話は尽きないはずだ。


銀座ルノアール



最後におすすめしたいのは銀座ルノアールである。ルノアールは大変重要だ、……というのは喫煙者の私にルノアールは最後の砦だからだ。

コーヒーとたばこは切っても切れない関係にあると考える。コーヒーをひと口すすってたばこを一服。この組み合わせは心にゆとりとうるおいを与えてくれる。

残念ながら都内のほとんどの飲食店で、喫煙室でなければたばこを吸えなくなった。そんななかでも、ルノアールは完全分煙を採用して席でたばこを吸える(加熱式に限る)。ありがたい! コーヒーを飲みながらたばこの吸えるお店は、ほぼ絶滅したようなものだ。そんな状況でルノアールは、ルノアールだけは……。

とはいえ、いずれルノアールからも喫煙室が排除されてしまうかもしれない。その日までコーヒーとたばこを楽しみたいと思う。


以上、独断と偏見で5つのお店を紹介した。喫茶店の楽しみ方は人それぞれ。気に入りのお店が長く続くように、これからも喫茶店を愛して行こうぜ! 喫茶店、大好き~!!

参考リンク:Tenki.jp
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24