自分で言うのも何だが、私、P.K.サンジュンはかなり子育てに参加している方だと思う。別にイヤイヤやっているワケではないし、自分の子供なのであたり前なのだが、子育て全般の家事等は「1人でほぼ全てこなせる」と自負している。
だがしかし、何度やっても “アレ” だけは上達しない──。料理・掃除・洗濯・お風呂・歯磨き・寝かしつけ……などなど、モノによっては妻より遥かに上手くやれているつもりだが、どうにもこうにも “アレ” だけはどうしたらイイのか全くわからないのだ。
・ワンオペ上等
我が家は私も妻もフルタイムで働いている関係で、どちらか一方が4歳の娘の面倒を見る機会が多い。いわゆる「ワンオペ」である。時には日をまたいで2日間丸々娘と2人きりなんてこともあるが、これと言って困ることは特にない……メッチャ疲れるけど!
私が娘の面倒を見る場合、妻はやたらと「○○と○○は大丈夫?」なんて言ってくるが、ハッキリ言って無問題。なんなら娘も「お父ちゃんの料理の方が美味しいね」と申している次第だ。うむ、私もそう思う。
・あれだけは出来ない
ところがどっこい、これは「父と娘」ならではの課題なのだろうか、1つだけサッパリな作業が存在する。これまで何度もトライしているが、いまだに娘の要求通り、髪の毛を結ってあげられないのだ。
4歳の娘は毎朝「三つ編みにして」「エルサにして」などと妻に今日の髪型を注文しており、当然私しかいない日でも容赦なく「今日はこんな髪型がイイ」とリクエストしてくる。でもこれが難しい! というか、どこから手を付けていいのかサッパリわからん!!
髪の毛を引っ張りすぎるのは怖いし、そもそも「どこをどうしたらこういう髪型になる」というビジョンが全く浮かんでこない。私がギリギリ可能なのは「ポニーテール」のみで、それもかなりユルユルなポニーテールである。
多くの女性は幼い頃から髪をいじることに慣れており、逆に男性で髪の毛慣れしているのは美容師さんくらいではないだろうか? 毎日自分の髪の毛をくくっている私ですらこうなのだから、多くのお父さんたちにとって「髪のセット」は超ハードモードであるハズだ。
・父ちゃん派にならない理由?
だからと言って、三つ編みの勉強をする気にもならないし、それより何より力加減がわからず娘の髪の毛をいじる行為そのものが「おっかない」というのが正直なところ。これだけは未来永劫、妻に勝てる気がしない。
蛇足だが、私が育児について妻より劣っていると思うのは本当にコレだけである。それなのに娘は「母ちゃん、母ちゃん」一辺倒で、一向に “父ちゃん派” になってくれないのは何故なのか? マジで納得いかねえ! というか寂しいよ!!
それともやはり、娘が父ちゃん派にならないのは、上手に髪の毛を結ってあげられないからなのだろうか? それでもやっぱり娘の髪の毛をいじくるのは怖いんだよなぁ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.