「クラブケーキ」と聞いてすぐにどんな料理かわかる人は相当なアメリカ通であろう。クラブケーキとはアメリカ発祥のカニ料理のことで、日本では “知られざるアメリカ料理” に分類されるハズだ。
そのクラブケーキを大型会員制スーパー「コストコ」で発見! もうこの段階で結論を申し上げてしまうが、私、P.K.サンジュンはクラブケーキの罠にハマった。アメリカは……というより世界は広いぜ……!
・クラブケーキとは
まずは「クラブケーキ」をご存じない方のために、軽くその概要を説明しておこう。アメリカ在住の知人によれば、クラブケーキは非常にポピュラーなアメリカ料理のようだ。
「クラブケーキはレストランでよく食べるよ。クラブ(カニ)の身をほぐしたものを丸めて、パン粉をつけて揚げたもの料理だね。カニの身が入ったコロッケだと思ってくれたら近いかな。
レストランだとアペタイザー(前菜)として登場する事が多いね。お店によってソースが独特だったり、パン粉じゃなくてコーングリッツ(細かく挽いた乾燥とうもろこしの粉)だったり。タルタルソースと食べることが多いよ」
実はこの話は、私がコストコのクラブケーキを食べた後に聞いたものである。いま思えば「そうだったのか……」と思うところもあるのだが、正直に申し上げて私はクラブケーキに大いに戸惑った。理由は後述する。
・超お手軽
さて、コストコのクラブケーキはアメリカの水産加工会社「HNDY社」製で、価格は6個入りで税込1998円。1個あたりの価格はおよそ333円だから、カニを使った料理ならば比較的リーズナブルなのではなかろうか? で、作り方も非常に簡単。
解凍したクラブケーキを……
フライパンで焼くだけ(途中で1度ひっくり返す)
焼いてるそばから部屋中にカニの香りが広がるほど、クラブケーキには大量のカニが使用されている。コロッケというよりはお好み焼きに近い見た目であるが、何はともあれ非常に贅沢なグルメであることは間違いなさそうだ。
・食べてみた……んだけど
そしていよいよクラブケーキを実食! 生まれてこの方43年目、人生で初めて口にする「クラブケーキ」のお味はというと……。
はて?
再三お伝えしている通り、もちろんカニの風味はとても強い。だってカニの料理だし。また、微かなマスタードの風味も非常に繊細で、どちらかというと大味なイメージをしていた私はアメリカ料理の懐の広さに驚いた次第だ。
……が、それにしても味が薄い!
そう、先述の通り本場でクラブケーキは、タルタルソースなどをかけて食べるのが一般的だそう。食べ方はおろか、クラブケーキの存在を知らなかった私は、ひたすら直(じか)でクラブケーキを食べ続けていた。そして勝手に戸惑っていた。
要するに私はソースをかけないでお好み焼きを食べていたようなもので「カニの……ハンバーグ的な?」「ずいぶん繊細な味なんだな……」と、セルフ迷宮入りしていたのである。だってクラブケーキ知らないもん! パッケージにも書いてなかったもん!!
上記の体験から私が言えることはただ1つ「クラブケーキはそのまま食べるな。ソース的なものと一緒に食え」ということである。なお、アメリカ在住の知人によれば、タルタルソースの他に「スイートチリソース」や「カクテルソース(ケチャップ)」も合うそうだから、ぜひ参考にしていただきたい。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆(カニが好きな人なら!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(今度はちゃんとリベンジしたい)
オススメシチュエーション: あっという間に完成するので「もう1品足りない!」なんてときに便利。
参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.