少年ジャンプで連載中の漫画『呪術廻戦』の勢いがとんでもないことになっている。公式Twitterの発表によると、シリーズ累計発行部数は驚異の2500万部を突破。アニメ効果が大きいのだろう。地上波のニュース番組でも取り上げられるなど、その人気はとどまることを知らない。

ただ、そんな一大『呪術』フィーバーを横目に、私(あひるねこ)の心の中ではどうにもモヤモヤした思いがいまだ晴れずにいるのだ。そう、あれは今から約2年前。漫画好きの女子とジャンプ作品の話をしていた時のことである。

・ジャンプ女子との会話

約2年前、つまり2019年初頭。当時、ジャンプの中で私がもっとも推していた漫画が『チェンソーマン』と『呪術廻戦』だった。『チェンソーマン』はまだ連載が始まったばかりだったが、『呪術廻戦』はグングン人気を高めつつある時期で、個人的なオススメとしてよく名前を挙げていたことを覚えている。

さて、先述した漫画好きのジャンプ女子、ここではJ子さんとしよう(ジャイ子みたいだな)。J子さんとの会話内容は……和やかな雰囲気だったというくらいで、実を言うとあまり覚えていないのけど、たしか彼女が推していた漫画が『鬼滅の刃』だった。たぶんアニメが始まるか始まらないかくらいのタイミングだったと思う。



あの時はまさか『鬼滅』がこんな状態になるとは夢にも思わなかったが、一方の私はというと、当然の如く『呪術廻戦』をプッシュ。この漫画はまだまだクるみたいなことを話したような気がする。ところが私のこの『呪術』推しに対し、J子さんの反応はとんでもなく微妙なものだった。

・無

別に好きとか嫌いとかを直接語ったワケではない。むしろそういう感情以前の問題というか、『呪術廻戦』という作品への一切の興味のなさがもう全身から漂っているのだ。まさに圧倒的無関心。何でや! 『呪術』面白いやろ!! しかし、この時の私は、彼女の反応を見て妙に納得してしまったのである。

やっぱり『呪術』みたいなハードなバトルものは、男にしかウケないんだな、と。まあこの漫画、あんまり女性ウケしなそうだもんな。エグイ描写多いし。と、本気でその時は思った……のだが。2020年にテレビアニメがスタートするや否や、状況が激変したのは皆さんもご存知の通り。



・人気爆発

そのきっかけになったと思われるのが、人気キャラクター・五条先生が初めて領域展開する第7話である。この回は作画の素晴らしさもあってアニメファンの間で話題になったが、それ以上にSNSなどを見ていて実感したのが、五条先生の超絶イケメンっぷりに対する女性からの熱い支持だ。

イケメンすぎるからという凄まじい理由でTwiterのトレンドに入ってしまう我らが五条先生。事実、『呪術廻戦』をまったく知らない私の妻ですら、ネットフリックスで見てイケメンイケメンと騒いでいた。え、これそういう漫画だったっけ? と少々戸惑いつつ、『呪術』の大ブレイクを私も喜んでいたのだが……。

・異変

しばらくして、たまたま目に入ったのが例のJ子さんのツイートだった。そう、俺の『呪術』をフルシカトしやがった因縁の相手である。「無量空処」でも食らったんか? ってくらいの反応の無さは今でも夢に見るレベル。ところが……! 彼女のツイートを見て私は度肝を抜かれてしまう。なんとJ子さん、2年の歳月を経て……


まさかの五条推しに……!


・熱い手のひら返し

な、何ィィィィィィイイイイ!? いや、アンタ五条どころか、『呪術』に興味ゼロでしたやん! 「私あーゆーの読まない」みたいな空気めっちゃ出してましたやーーーん!! 

しかし、そこには嬉々として五条グッズの話をするJ子さんの姿があった。そう、先生の圧倒的なイケメンオーラを察知したのか、この2年でJ子さんは立派な五条の女へとなり果てていたのである。イケメン強ぇ……!


もちろん『呪術』ファンが増えること自体は大変喜ばしいのだが、当時J子さんが繰り出した「黒閃」並みに強烈な無反応を思い出すと、どうにもモヤモヤが止まらない私なのであった。それにしても、あの状態から沼に引きずり込む五条先生……やはり危険な男である。早く封印しよう。

参照元:Twitter @jujutsu_PR
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.