大型会員制スーパー「コストコ」に出かけると “迷うけど結局買わない食料品” が結構ある。理由は大きく2つ、「量が多すぎてこんなにいらない」か「カロリーにビビッて引き下がる」か、だ。

私、P.K.サンジュンがかねてからカロリーにビビッて購入してこなかったのが、ベーカリーコーナーで販売されている『ショートブレッド』である。先に申し上げておこう、コストコのショートブレッドに手を出すなら覚悟を決めた方がイイ……デブとして生きる覚悟をな──。

・カロリー爆弾、ショートブレッド

スコットランドの伝統的な焼き菓子、ショートブレッド。ブレッドというとパンを想像しがちだが、ざっくり言えばバターをたっぷりと使用した濃厚なクッキーである。製品としては「ウォーカー(Walkers)」のショートブレッドが有名だ。

さて、コストコのショートブレッドは毎年秋口になると登場するのが恒例で、こっち系のお菓子に目が無い私は当然その存在に気付いていた。……そして見て見ぬふりをした。理由はただ1つ、ショートブレッドがカロリー爆弾だと知っていたからだ。

・悪魔的な焼き菓子

そう、先述の通りショートブレッドにはたっぷりのバターが使用されており、当然のように大量の砂糖が入っている。つまりショートブレッドは「小麦粉・バター・砂糖」のカロリー三冠王が手を組んだ悪魔的な焼き菓子なのだ。

……が、だからこそウマい。ウォーカーのショートブレッドを引き合いに出すまでもなく、1つ食べれば満ち足りてしまうほど、ショートブレッドは重厚かつ密度の高いウマさがある。そして気が引けることにコストコのショートブレッドは、およそ1.5kg入り。こんなのビビるに決まってる。

気になるカロリーは1枚当たり190kal弱。190kcalと聞くと意外と低く思えるかもしれないが、コストコのショートブレッドは40枚入り。1箱の総カロリーはざっくり7500kcalという、疑いようのないカロリー爆弾だ。

購入価格は税込み1798円。1枚当たりおよそ45円の計算だ。ウォーカーのショートブレッドが40グラム(2本)でメーカー希望小売価格120円であることを考えると、コスパはかなり高いと考えていいのではないだろうか?

コストコでショートブレッドを目にしておよそ2年……もう自分の気持ちにウソはつけない。というわけで意を決して、ついにコストコの『ショートブレッド』を購入した。そして気になる味はと言うと……。


う、ウマい──。


その分厚さとザクザクとした食感、そして濃厚なバターの香りはまさに思い描いていたショートブレッドそのものである。しかも大きさはウォーカー(フィンガータイプ)2枚ほど。1枚食べればそれで十分、甘いものには目が無い私でも2枚目に手を出す気にならない、超ヘビー級のウマさである。

味そのものもウォーカーに劣ることはなく、むしろ手作り感がある分、個人的にはコストコのショートブレッドが好みだった。……にしても重いそしてウマい。もういいです、これからはデブとして生きていくことを決めました──。

それはどうでもいいとして、コストコのショートブレッドは様々な意味で悪魔的なお菓子である。手を出す際は、それ相応の覚悟を決めていただきたい。そしてその価値はきっとある……ハズだ。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆(悪魔的にウマい。コスパも良し)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆(また来年の秋に買ってしまうかも)
オススメシチュエーション: ずっしり重いので、朝もこれ1枚で満たされる。冷凍してそのまま食べてもOK。


参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.