織姫と彦星のように……とまでは言わないが、コストコにはタイミングを逃すと1年近く待たなければならない商品がまあまあの割り合いで存在する。今回ご紹介する『フロランタン』も、バレンタイン前後でしか買えない激レア商品だ。

数年前からコストコの『フロランタン』のウワサは小耳に挟んでいたものの、なかなか購入に至らなかった私、P.K.サンジュン。だがしかし、ついに念願の『フロランタン』をゲットォォオオオ! 結果的に「罠がヤバすぎる」と感じた危険な商品であった。

・悪魔的なウマさ

ザクザクのナッツをキャラメルでコーティングした悪魔のようなフランスの焼き菓子、それが『フロランタン』だ。最近ではスーパーやコンビニで見かけることが多いが、とにかくフロランタンはお高い! ちょこんとサイズで “1つ200円” などはザラである。

普段は「あんなもんばっか食ってたら豚まっしぐらだし」などと心の中で言い訳をしているが、それでもたまにはフロランタンをむさぼり食べたい! ナッツの歯応えとキャラメルの甘さとほろ苦さ、個人的にはフランスに足を向けて眠れないほどフロランタンが大好きである。フランス人、マジ天才。

・恐ろしいほど安い

それはさておき、冒頭でもお伝えした通り、コストコの『フロランタン』はバレンタイン前後でのみ販売している商品で、訪問時の価格は18枚入りで2198円。1枚当たり約122円の価格設定は “破格” と申し上げていいだろう。これぞ “コストコクオリティ” である。

賞味期限は4日間とやや短いものの、冷凍すれば無問題(モーマンタイ)。また1枚当たりのカロリーは、およそ260Kcalなので「ご飯一杯よりちょい多いかな?」くらいの感覚だ。ウマいものはカロリーが高い、まさにそれを体現している。

・ウマいけど危険すぎた

で、肝心のお味はというと、意外にも甘さは控えめ。世の中にはもっともっと甘いフロランタンも多いが、コストコのフロランタンは甘さよりもほろ苦さを前面に押し出した味わいであった。チョコレートでコーティングされた部分も、言うほど甘くはない。

さらに言うと、コストコのフロランタンはクッキー生地が無い「ナッツ + キャラメル」の構成なので、簡単に口の中でほろほろと崩れていく。歯が食い込むほど濃密なフロランタンではなく、どちらかと言えばあっさりとした印象だ。

だがしかし、これこそが罠──。ド濃厚なフロランタンなら1枚で手が止められるが、コストコのフロランタンはまさかの “ばくばくイケちゃう系” なので、2枚目 & 3枚目に突入する可能性大! ビター系の食べやすいフロランタンも、それはそれで危険すぎる。

・むしろ罠にかかりたい

とはいえ、コーヒーと一緒にフロランタンを一気に4枚平らげた私の心は、いつになく満たされていた。1000Kcalが何だと言うのか? むしろ鼻のセンターに巨大なニキビの1つくらい出来て欲しい。来年も絶対に買う──。

というわけで、コストコのフロランタンは「おいしい」「安い」「危険」の3拍子が揃った超優秀な商品である。おそらく販売期間は残りわずか。フロランタン大好きっ子たちは、どうかお買い逃がしの無いようご注意いただきたい。

参考リンク:コストコ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.