海外のスーパーって、楽しい。見たこともない製品に、味の想像もつかない食べ物、そこに暮らす人々の雰囲気なんかを観察しているだけで、小一時間は楽しめる。安くて美味しい食べ物だって、わんさと手に入るのだ。

そう、この「安くて美味しい食べ物」は、お土産にもグー! 手軽で、配りやすくて、バラエティも豊富。ということで今回は、先日スコットランドに行ってきた筆者が、地元民に聞いた、大手スーパーで入手可能な「スコットランドのお土産 5選」をお伝えしたい。

イングランド、ウェールズ、北アイルランドと並んで、スコットランドは、イギリスを構成するカントリーの1つ。今回は、そんなイギリスの中でも、スコットランドで作られているものだけ & イギリスの2大スーパー『ASDA(アズダ)』と『TESCO(テスコ)』(日本でいう、西友、イトーヨーカ堂レベル)で購入可能なものばかりを選んでみたぞ!!

その1:Tunnock’s ティーケーキ



地元民に「おすすめは?」と尋ねると必ずこの名があがる、スコットランド菓子の代表選手。銀と赤の素敵な包みが特徴だ。ビスケットの土台の上に、マシュマロが丸く盛られ、チョコレートでコーティングされた手のひらサイズのお菓子で、柔らかな甘さ。BBCコメディ番組『Still Game(スティル・ゲーム)』に登場したり、カードにデザインされたりと、広く愛されている。

ただし、持ち帰り時には注意が必要。マシュマロ部分が柔らかいため、どんなに気をつけてスーツケースに入れても……



……グシャッと潰れて、惨めな姿になってしまうことがあるのだ。1890年創業の老舗お菓子メーカー『Tunnock’s(タノックス)』は、他にもキャラメル・ウェハースといったバーも人気。こちらは持ち帰りやすいが、ティーケーキの方が見た目のインパクトが大きく、喜ばれやすい気もする。

その2:各社ショートブレッド、ビスケット



スコットランドの伝統菓子ショートブレッド。日本では『Walkers(ウォーカー)』のものが人気を博しているが、もちろん、地元では他にも色々なショートブレッドが売られていた。

スーパーの陳列棚を眺めていると……あった、あった! 『DEAN’s(ディーンズ)』のショートブレッド!! チョコチップ、ココナッツなどのフレーバーの中から、今回は、レモン風味ペースト&オート麦のものをチョイス。ザクっとした肉厚な食感で、甘すぎず食べやすい。2018年5月からは日本でも発売が開始されたそうで、全国のナチュラルローソンなどで入手可能とのこと。

また、今回は、ASDA オリジナルのショートブレッドを試してみた。スーパーのオリジナルブランドの製品は、あまり美味しくないかも……なんて心配は不要だった。豊かなバターの風味に、柔らかな食感。約30枚も入っているのも、とっても嬉しい! これで4ポンド(約570円)は、買いだ!!

もちろん、クッキーだって美味しい。ある地元民から「これ、うちの町で作られてるんだ」と勧められた『BORDER(ボーダー)』は、ほんのりした甘さに、たっぷりチョコがきいていて、食べ始めたら手が止まらなかった。地元民が誇りにするのも、うなずける。

その3:MACKIE’S of Scotland ポテトチップス&ポップコーン、チョコレート



甘いものばかりに飽き飽きした人は、『MACKIE’S of Scotland(マッキーズ・オブ・スコットランド)』のポテトチップス&ポップコーンがオススメだ。日本でも定番のうすしお味、ベーコン味、チェダーチーズ味から、ハギス&黒こしょう味なんて珍しいものまで、20種類以上のフレーバーが揃っている。

筆者が選んだのは、期間限定「Pigs in blankets(ピッグス・イン・ブランケッツ / ピリ辛ソーセージ&ベーコン味)」というフレーバーのポテトチップスと、「ジンジャーブレッド」のキャラメルポップコーン。

どちらも日本ではお目にかかれない味で、これぞお土産にぴったり……と言いたいところだが、袋に空気が入っているため、たくさん買っていけないのがやや難。ちなみにマッキーズは、チョコレートとアイスクリームも展開しており、こちらも美味!

その4:Irn-Bru(アイアン・ブルー)



スコットランド人の「命の水」で、蛍光オレンジ&ベッタリした甘さが特徴的な炭酸飲料。重たいし、スーツケース内で破裂したら大惨事だが、アイアン・ブルー抜きにスコットランドは語れない。

2018年1月から、砂糖含有量を減らした新レシピで販売されているため、味は以前のものとは変わってしまったそう。スコットランドで出会ったほぼ全ての人が、「新しい味もアリ」「もうアイアン・ブルーは死んだ」「どこそこには、まだ昔の味のアイアン・ブルーが売られている」など、この話題に言及していた。

海外メディア『Cosmopolitan』も、レシピ変更前に多くの人が買いだめをしたと報じている。多くのスコットランド人にとって、アイアン・ブルーは、ただの飲み物ではないのだ。

その5:Mrs Tilly’s ファッジ&マカルーンバー



壊れやすかったり、かさばる物ばかり紹介して来たが、『Mrs Tilly’s(ミセス・ティリーズ)』の製品は、持ち帰りやすいのでご安心を。ファッジは、キャラメルに似た味だが、食感はサックサク。コーヒーとの相性が抜群で、コーヒ、ファッジ、コーヒー、ファッジ……と無限ループで手が伸びてしまう。

マカルーンバーは、チョコレートとココナッツがコーティングされたフォンダン(砂糖を再結晶化させたもの)。見た目はちとゴツイが、その繊細な甘さがクセになる。

以上である! ここで紹介した製品のほとんどが、スコットランド拠点のファミリーカンパニーばかり。まさに地元の味なのだ!

参照元:Cosmopolitan(英語)、PR TIMES
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24

▼ティーケーキ

▼カードになったりと「スコットランドの顔」でもあるのだ

▼キャラメル・ウェハースなどのバーも人気

▼他の地域で作られたショートブレッドも一緒に売られているので、スコットランドにこだわりたい場合は、パッケージの裏に「Baked in Scotland」などと書かれているものを選ぼう

▼ジンジャー風味のキャラメルポップコーン!

▼マッキーズはチョコレートも美味しい

▼アイアン・ブルー。こちらは昔のパッケージ

▼仕事中についつい手が伸びる、ファッジ&マカルーンバー

▼スコットランドにこだわらなくても、可愛らしくて、美味しいお菓子がたくさん売られていた。やっぱりスーパーは最高だ!