やる気がなければ絶対に成功しないし、やる気があっても成功するとは限らない。そして仮に成功したとしても、一時の油断であっという間にフリダシに戻ってしまう……。そんな “人生の縮図” とも言える行為と言えば、ダイエットである。

最近ではどう見ても痩せる必要のない人が「食事制限しなきゃ」と言っているのをよく耳にするが、本記事でお届けするのは割とマジでダイエットが必要な案件。なにせ、医師からそう言われ続けている。いわば医学的に “要ダイエット” な状態。当然ながら……

健康診断の度に、ほぼ毎回「運動不足ですね」的なことを言われていた。継続的に運動していたのが21才ころまでで、それ以来ほぼ何もしていないから約20年間運動不足。基本的にデスクワークだったこともあり、通勤以外でまともに動かない日なんてザラ。

……そんなノーエクササイズな日常が一因となり「体に起こったトラブル」のいくつかは、すぐに思い浮かぶ。腰椎ヘルニアになったこともそう。痔になったこともそう。一念発起して水泳をしたら血尿が出たこともそう。もちろん、デブになったこともそうだ。


——すでにお察しの方もいるだろうから言っておくと、私のことである。というわけで以下は私の個人的な話となって恐縮なのだが、もしかしたらダイエットで悩んでいる人にとって何らかの参考になるかもしれない……という気持ちで紹介したい。


・手っ取り早く結果発表

まず、体重からいこう。2020年9月1日、私の体重は88.9kg。そして2020年12月31日、私の体重は80.8kgになった。


その間に起きた大きな変化は、格闘技系のジムに通うようになったこと。ちなみになぜ格闘技系のジムかというと、もともと格闘技に興味があったから。加えて、食べるのが大好きだから食事制限は続かないだろうし、運動で頑張るか……という割とナメた気持ちだった。


・心境の変化

ちょうど9月1日にジムに見学に行き、そのまま入会。当初は「週2ペースで通ったら痩せるかな?」くらいの意識だったのだが……次第に、ダイエットなんてどうでもよくなってきたのだ。

それより何より、自分のノロい動きがイヤすぎる。肩に力が入りまくったジャブがイヤすぎる。フォームの崩れたストレートがイヤすぎる。サンドバッグを打ったときのしょぼい音がイヤすぎる。すぐバテるのがイヤすぎる。だからもっと体力をつけたい! もっと新しい技を覚えたい! もっと上手くなりたい!!


……となった。その結果、次第にジムへ通う回数が増えていく。まぁ福袋企画が進行中だったりして仕事が忙しいときは行けなかったものの、そうでなければ大体週4が週5くらいで通うようになった。

まだバリバリのビギナーでこんなことを言うのは おこがましいが、格闘技にハマり始めたように思う。


・食事制限

また、食事制限を始めたことも大きい。そもそも、先に述べたように食事制限をしたくないからジムに通うことを決断したのだが、実際にジムで運動していると早く自分の体を変えたくて仕方がなくなった。こんな脂肪まみれの体じゃ話にならない……と、意識が食事方面まで飛び火したのだ。

すると、ファストフードを避けるようになる。深夜に食事を摂ることを止めるようになる。脂身より赤身を選ぶようになる。鶏モモ肉より鶏ムネ肉を選ぶようになる。うどんよりそばを選ぶようになる。……という感じで、出来る範囲ではあるものの、ダイエットに良さそうな選択をするようになった。


つまるところ、ジムに通うことで私の生活が良い方向に回転し始めたのだ。その要因を考えると、やはり前から好きだったジャンルのジムを選んだことが大きかったように思う。よく言われることではあるが、何ごとも自分が興味のあるものを選ぶのはマジで大事

──と偉そうに言ったところで、私のダイエットはまだまだ発展途上である。現時点で体脂肪率が23%もあるし、4カ月で体重が約8kg減は数字的に華々しい成功と言い難い。というより明らかに地味であり、“ネット受けしない成果” である。

しかし、自分の中では手応えが大きいのもまた事実。以前に1カ月で5kg痩せたときよりも、満足度が高い。なにせ、「ハマっているうちに勝手に痩せてきた」というのが率直な感想で、無理したつもりなんて無いのだから。

なお、タイトルに「真面目にジムに通った」と書いたが、私としては「真面目に通おう」と心かげていたわけではなく、好奇心に任せていたら自然と継続的に通うようになっただけ


・まとめ

そんなわけで変化をまとめると、肉体的には……



体重が88.9kgから80.8kgで、8.1kg減。体脂肪率が27.9%から23.3%……であり、メンタル的には「39才にして新たな楽しみを見つける」といったところ。


生活習慣の改善という点では我ながら理想的かと思うが、何度も言うようにダイエットはまだまだこれから。今後はもっとガッツリ食事制限をするかもしれないし、しないかもしれない(我慢しても続かない気がするので)。

ただ、ジムには今後も通い続けることだろう。だから自然と体も変化していくはず。どう変わっていくかは、また追って記事で報告したい。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.