冬はウール素材のコートを着ることが多い。外出前にコロコロ、帰ってきてコロコロ、また外出前にコロコロ。トイレットペーパーくらいコロコロペーパー消費してるんじゃね? 紙もお金も勿体ない……。

と思っていたところ、ペーパーレスで、1万回もコロコロ出来るという信じられない商品を発見した。しかも799円(税込)と安い。1回あたり0.0799円である。どの時点で1回とカウントするかはよくわからないが、凄そうなので購入してみることに。

・必要最低限すぎる

購入した商品は、Kimitechの粘着クリーナー。価格の安さを追求するためか、余計なパッケージには梱包されておらず無機質なダンボールにて発送されてきた。


開封してみると……



説明書すらもなく、商品とメッセージカードのみが梱包されていた。使い方などはネットで確認しろということなのか、徹底的なコスト削減っぷりである。まぁ、個人的には梱包に力を入れるよりは、安くなる方が断然ハッピーなので良しとしよう。


説明書がないため、商品概要や取り扱い方法はAmazonの商品ページを参考にすることになる。冒頭でお伝えした通り、汚れたら水洗いをすれば何度でも利用できるのだが、その説明を転載すると……


「10000回水洗え 汚れたら水洗いすれば何度でも使える!」


とのことだ。

んっ? と思われた方はお察しのとおり、日本の製品ではないようです。と言っても、どこで作られているかは問題ではなく、ちゃんと1万回使えるならそれで良いのだ。


さて、組立方法も商品ページに記載があったので共有しておこう。


1.はめ込みます
2.取付完了


と至ってシンプル。10秒で終わるぞ! 白いケースから取り出した後、フィルムを剥がせば準備万端だ。


・実際に利用してみると

さっそく、愛用しているウール素材のコートをコロコロしたいと思う。


コロコロ……コロコロ……



うむ。一般的なコロコロと変わらない取れ具合だ。これがずっと繰り返し続くのなら良い! コート全体をコロコロした時点で、ホコリや毛玉の付着により粘着が弱くなったので、洗い時だろう。



洗い方も簡単。水で流しながらゴシゴシするだけである。付着物を取るのが面倒そうな予感がしていたのだが、想像していたより簡単にホコリ、毛玉が取れる



こんなもんでいっか。


ホコリは取れた……がしかし! 問題は洗った後である。乾くのを待たないと使うことができない。続けてコロコロしたい場合に、煩(わずら)わしい思いをすることになるから気を付けて欲しい。


そして約2時間後、乾いたので再びコロコロしてみると、


普通に取れる。開封時と同じレベルで粘着している。……スゲーなオイ。水洗いしてるのに、なんで粘着するのだろうか。

・先は長い

だが、1万回も使えるというのだから、スタート地点にすら立っていないレベル。乾かす時間を考えると、1万回コロコロするのに何時間掛かるのだろうか? と思いつつもコロコロを繰り返していると……


お、おうっ!


強くコロコロすると、ローラーが外れてしまうのだ。粘着力が無くなるより先に、ローラーの方が使えなくなるんじゃないかと疑念をいだきつつ、コロコロ&水洗いをすること13回。洗っても、すぐに粘着力がなくなる気がしてきた……

商品ページを見ると、中性洗剤で洗えば粘着力が復活するらしいので、時期尚早な気もするが洗ってみよう。中性洗剤がよく分からなかったが、いつも利用しているアタックの背面を見ると、「中性」と記載があるのできっと大丈夫だろう。


適量のアタックを洗面器に入れてゴシゴシすると……



新品の如くピカピカだ!


見た目的にも、粘着力が復活している気がする! ということで再びコロコロしてみると……


うん。水洗いの時と変わらない\(^o^)/


洗い方が悪かったのか、洗剤が悪かったのか、はたまた使い方が悪かったのか……激的に粘着力が復活することは無かった。まぁ最低限の仕事はしているので良しとしよう。

・使い方次第では有能

個人的な所感にはなるが、開封時の粘着力がずーっと持続する訳ではなかったので、軽くコロコロ出来る系、例えば黒いズボンとかに使用するのが良い気がしている。

実際、その後は黒いチノパンに利用しているが、マジ快適。最初から その目的で購入していれば、満足度★5評価していたかも? 使い方やエコの観点から見たら、十分ありだろう。ただ、1万回コロコロできるかは、皆様の手で試してみて欲しい。

参考リンク:Amazon「Kimitech 粘着 クリーナー
Report:hirazi(ひらじ)
Photo:RocketNews24.