島根県江津(ごうつ)市の有福温泉といえば、聖徳太子の時代に “伝説レベルの仙人” によって発見されたと伝えられている。静かな山あいにあるとてもこじんまりとした温泉地で、だいぶ前から時間が止まっているかのようなレトロな街並みが特徴的だ。

そんな温泉地のシンボル的存在と言われているのが……かなり強烈な個性を放っている大仏だという。なんでも温泉街を見渡せる高台に大仏殿があって、見学は自由なのだとか。あまり知名度は高くないようだが、気になったので参拝してきましたっ!

・有福温泉

1350年以上の歴史を誇る有福温泉は、名前のとおり「古来より名湯が沸く福有の里」と言われている。人々を癒し続ける温泉郷を「福の有る里」と呼んだってことか……とても気持ちの良い地名だな。ちなみに現在は、美しい白肌をつくる「美人の湯」としても有名。

また、細い石段が続く雰囲気が群馬の伊香保温泉に似ていることから “山陰の伊香保” とも呼ばれているが、伝統芸能の「石見神楽」を楽しめるのも有福温泉の魅力だぞ。さて、看板も無事に発見したし、お目当ての大仏殿もスグ近くのようだ。


・有福大仏

有福大仏が鎮座する大仏殿は、見事な紅葉に囲まれた高台にあった。どうやら長い歴史を感じる「苔に覆われた石段」をのぼったらゴールのようなので、滑って転ばないように注意。それにしても、風情があってとても良い場所だ。


さあ、いよいよである。大仏殿の扉は閉まっていたが「中に入ってご参拝ください」とのことなので……

ガラガラーッと開けたら……

ほほう、なるほど。

たしかに、だいぶ個性的な大仏様ですね。なんというか、とても親近感のわくユニークなお顔である。素朴な表情でありながら金色に輝くというギャップも、すごくかわいい。見れば見るほどジワジワと味を感じるお顔だ。

聞くところによると、大仏はクスノキの大木を材料にして彫られたらしい。高さは約3mだが威圧感はなく、それこそ「誰でもウエルカム」な雰囲気に包まれた空間であった。穏やかな表情で安心感もある……どちらかと言うと、ゆるキャラに近いオーラを放っているかもしれない。

ちなみに、有福大仏に「宝くじの願掛け」をした人がマジで高額当選をした、なんて逸話もあるみたいだぞ。福の有る里の大仏様、なんかとても良かった気がする。年末ジャンボ、買ってみますか……。

・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 有福大仏
住所 島根県江津市有福温泉町

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.