旅行や外出への不安が高まる中、一躍脚光を浴びているのがキャンプをはじめとするアウトドアレジャーだ。昔ながらのバーベキューのみならず、ダッチオーブン、メスティン、スキレット、先日お伝えしたコーラ缶チキンなど、工夫を凝らしたキャンプ飯レシピが百花繚乱。
中でも簡単に作れて間違いなく美味しい “新定番” ともいえる地位を獲得しているのが「焼き肉まん」だという。
焼き肉の入った中華まん……ではなく、焼いた「肉まん」だ。当サイトでも過去にフライパンで作るバージョンをご紹介したが、今回はアウトドアらしくホットサンドメーカーで作ってみよう!
・やってみた
用意したものは市販の肉まんと油だけ。肉まんは冷凍のものを常温で解凍した。筆者の車はキャンピングカーなのだけれど、インバーター容量の関係で電子レンジはない。ご家庭で作る場合は、パッケージ表記に従ってレンジ調理してから焼くのが基本のようだ。
油は「ごま油」としているレシピが多いのだけれど、ホットサンドメーカーだと裏返したときにたれるので、ここではチューブバターにしている。
あとはプレスしてカセットコンロで数分あぶる。もちろん炭火でもいいだろうが、バーベキューコンロはビア缶チキンなど時間のかかる料理に使い、あいまの軽食にカセットコンロ、というのは結構いいセッティングなんじゃないかと思う。
チラッと中を見てみると……いい感じに焼き目がついている! バターのいい匂いがしているぞ。
気を抜くとすぐに焦げるので、ちょいちょい中を確認しながら数分……
両面焼いてできあがり! 筆者のホットサンドメーカーは中央に仕切りのあるダブルタイプなので真っぷたつになってしまったけれど、薄いシングルタイプなら上下から圧力をかけて平べったくできると思う。
食パンを簡単に2等分できるのでこの形状を選んだのだが、目玉焼きや餃子を焼くなら、シングルタイプがよかったかなぁとも思っている。
外側はカリッカリのサクッサク!
ほのかに感じるバターの風味が、意外にも中華まんに合う! 冷凍品って崩れないように皮が厚めでモソモソしがちだけれど、火を通すとそんな心配は無用。
そして中からはジューシーな具材がこぼれ出てきて、めちゃくちゃ旨い! ハフハフしながら食べよう。今回のようにレンジ加熱できない場合は、中心まで火が通るように「弱火でじっくり」!
・コンビニ肉まんでもOK
帰宅後、コンビニの中華まんでもやってみた。ホットスナックケースから取り出したばかりのホカホカ状態だ。
まずは定番の肉まん。5個入りの冷凍品よりも一回り大きい。
これはもう鉄板で、先に食べた冷凍品よりも具だくさんで皮も薄いので、さらに食べ応えがある!
そしてピザまんは、中でチーズがとろけて、もちもちしている。ヤケドしそうなくらい熱い!
ゴマあんまんは、まさしく和菓子の「おやき」のようになった。ちょっと焦げてビスケットのようになっている部分もある。外側はカリカリ、中から温かい餡(あん)が出てきて最高だ。
・おやつにぴったり
数分でできて手間いらず、キャンプ中に「ちょっと食べ足りない」というときに小腹を満たすのにも最適だ。まぁ、準備中に楽しくなってあれもこれもと用意してしまい、食材が多すぎるのがキャンプの常かもしれないが。
まもなく12月、筆者の周囲では今年の営業を終了するキャンプ場も増えてきた。上級者向けの冬キャンプのシーズンとなり、「にわか」がいなくなるのでホッとしているという古参キャンパーの声も聞く。
かくいう筆者もバリバリの初心者なのだが、少しずつレシピやスキルを磨いて来年も楽しいキャンプができることを願っている。ベテランキャンパーの皆さんも温かい目で見守っていただければ幸いである。
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.