12月も中盤に差し掛かり、関東地方は急に寒くなってきた。この時期、コンビニでついつい買ってしまうのが「中華まん」である。最近では1年中販売している店もあるが、やはり寒い中でハホハホ言いながら食べる中華まんは格別だ。

というわけで、今回は大手コンビニ4社の肉まんを徹底比較! 日々進化を遂げているであろう各社の肉まんの中でも「この冬 1番ウマい肉まん」はどれなんだ!!

・盛者必衰の理(ことわり)

当サイトではこれまでも何度かにわたり「コンビニの中華まん比較」をお届けしてきた。だがしかし、コンビニ商品は全般的に流れが早く、特に中華まんは「去年のNo.1」が今年も1位とは限らない。要するに “下克上” が起きやすい環境と言える。

いつ食べても、どこで食べても基本的には美味しいコンビニの中華まんではあるが、せっかくなら美味しい中華まんを知っておきたいもの。今回は「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」の4社を比較した。

・買ってすぐに食べる

で、検証方法は至ってシンプル。購入した肉まんを、アツアツのうちにコンビニの外で食べるだけ。持ち帰って食べ比べる方法もあるにはあるが、肉まんの鮮度が落ちては意味がない。1番美味しいタイミングでいただくのが、肉まんへの礼儀というものだろう。

前置きはここまでにして、以下で「コンビニ大手4社肉まんレビュー2021」を、訪れた店の順番通りにご紹介していく。さあ、この冬1番ウマい肉まんはどれなんだ!


・ミニストップ: ジューシー肉まん(140円)

よくいえば安定感があり、悪く言えばあまり個性が感じられなかった。具材もトレンドの「ゴロゴロ大きめカット」ではなく、あんがギュッと一体化したタイプ。余裕で普通に美味しいが「肉まんを食べにミニストップに行こう!」という動機までにはならないかな?


・ファミリーマート: じゅわっと旨み引き立つ本格肉まん(130円)

4社の中でもっとも味がハッキリしてたのがファミリーマートであった。どういうことかと言うと、4社の中で唯一 “甘さ” を押し出した味付けである。照り焼きのタレとまでは言わないが、方向性としてはそちらに近い。

また、ムチムチとした生地も特徴的で、大きめにカットされたタケノコもいいアクセントになっていた。強いて言うなら大きさの割に肉の存在感があまりなかったが、それでもトータル的にはなかなかヨロシ。いずれにせよ「甘めの肉まん」とご記憶いただきたい。


・ローソン: ジューシー肉まん(140円)

かねてから「ローソンの肉まんはガチ」と心の底から思っていたが、残念ながら例年よりややグレードダウンしている感が否めない。最大のマイナスポイントは「肉の荒々しさ」が鳴りを潜めていたことだ。

確かに肉もタケノコもカットは大きめだが、シャキシャキとした肉の食感が失われていた。蒸し時間との兼ね合いもあるかと思うが、求めているのはホロリと崩れる肉じゃないんだ……! とはいえ生地もキメ細かく、普通にウマい。


・セブンイレブン: ふんわりごろっと肉まん(140円)

ムチムチ系の皮と、ゴロゴロ系の具材。さらには中華風の味付けでもっとも総合力が高かったのは、セブンイレブンの肉まんであった。特に肉は全盛期のローソンを思わせる存在感ではないだろうか? 逆にあまり言うこと無し。素直にウマい。


ご覧のように「コンビニ大手4社 1番ウマい肉まん2021」はセブンイレブンの「ふんわりごろっと肉まん」とする。個人的にはローソンの肉まんがやや残念であったが、それでも実績は十分。巻き返しに期待したい。

なお、近日中に第2弾として「ピザまん篇」をお届けする予定だ。絶対王者「セブンイレブン」を超えるピザまんはあったのか? 続報を待たれよ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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