商品名の長さが凄い。


『とびきり赤ワイン&ビネガー 国産燻し豚ロースとチーズ~北海道産ゴーダチーズ使用~』は、2020年11月19日から期間限定で販売が開始された、モスバーガーの新商品だ。ちなみに、ハンバーグが1枚のバージョンと2枚のバージョンがある。名前が長すぎて覚えられないが、なんだかゴージャスな雰囲気。さっそく食べてみたぞ!

・アルコール

今回注文したのは、ハンバーグが2枚のバージョン。商品名の頭に「ダブル」がついている。お値段は1枚のバージョンが税抜き538円で、2枚のバージョンが税抜き741円だ。

赤ワインにビネガーにいぶし豚ロースにチーズ。入っているものを全て説明してくれている商品名に、謎の迫力を感じる。メニューを見て印象的だったのは、「ソースのアルコール分は約0.18%です」という注意書き。

ごくわずかなのでアルコールを知覚できるかどうかも微妙なレベルだが、ファストフード店のハンバーガーのソースにアルコールが多少なりとも入っているというのは珍しい気がする。まるで高級レストランで出る、手で食べるのがはばかられる系のハンバーガーみたいだ。


・圧倒的ワイン

注文から待つことしばし。これは是非お店にて実際に体験してほしい。バーガーが手元に届くどころか、バーガーを届けに来る店員さんが近づいてきただけでわかるワインの香り


マジでめっちゃワインや……すげぇ! 正直なことを言うと、いくら赤ワインを使用したソースとは言っても、どうせそんなの低級市民な筆者にはわからないだろうと思っていたのだ。色々言っていても、何だかんだでよくありそうなソースなんだろ? みたいな。

もうビックリするくらいに香り立つワイン。このバーガー、タダモノではない。香りの元であろうソースを見るためにバンズをめくってみると……


それなりの量のソースが裏側に流れ出してしまっているが、芳醇なワインの香るソースがたっぷり。どことなく赤黒い色をしている。また、ビネガーの匂いもここにきて強く香るように。

ワインとビネガーが合わさって、若干バルサミコ酢を思わせるフレーバーがする。ソースの下には豚ロースのベーコンと、白いチーズ。


一口食べてみると、ソースと肉とチーズによる味の共演がまるでオペラ。オーケストラとかではなく、オペラ。何を言っているのかわからないと思うが、筆者もよくわからない。なぜか頭に浮かんだのがオペラだった。

そして次に浮かんだのが「ガチな料理じゃん!」という感想。いやまぁ、ハンバーガーだって立派な料理なのだが、このハンバーガーの味には、ハンバーガーらしからぬ複雑さを感じるのだ。端的に言えば、ゴージャスでウマい。思わず「シェフを呼んでくれ!」と叫びそうになった。


・アツアツなうちに

ちなみに食べ終わった時、一つのちょっとした後悔があった。それはポテトを買わなかったことだ。モスのミートソース入りのバーガーではよくあることだが、この『ダブルとびきり赤ワイン&ビネガー 国産燻し豚ロースとチーズ~北海道産ゴーダチーズ使用~』にもまた、ソースがたっぷり入っていたのだ。


そのソースが非常にウマい。残してしまうのはガチに勿体なく感じるハイクオリティなソース。これポテトにつけて食べたかったなぁ……。そうやって残ったソースを卑しくも人目を忍んで飲もうかとしていたところ、あることに気づいた。

ソースの主戦力であるワインの香りが、冷めると共に急速に減衰していく気がするのだ。そしてビネガーの匂いが強くなり、アツアツだった時の絶妙なバランス感が崩れてしまったように感じる。

実際に実験したわけではないので不確かなことではあるが、テイクアウトして冷めた場合、アツアツだった頃とのクオリティの差が割とデカいのではなかろうか。冷めないうちに食べるのがベストだろう。レンチンで復活できるのかも疑問だ。

参照元:モスバーガー
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
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