ご存知のとおり、料理はだしで味が変わってしまう。今でこそインスタント食品も美味しいが、自分でとっただしで作る料理の味は格別だ。しかし、私たちは現代人。いかんせん時間がないため、すぐに美味しくなる近道を求めたくなる。

そこでお伝えしたいのが「昆布水でご飯を炊く方法」だ。実際に作ってみたら美味しさ倍増。簡単にだしもとれるので参考にしてほしい。

昆布おにぎりがあるように、昆布と米の相性は今さら言うまでもない。昆布をそのまま炊飯器に入れて炊いても美味しいことを踏まえると昆布水の勝ち戦は決まっているようなものだが、味の向上に期待できるだけでなく保存も効くからオススメだ。それでは、昆布水の作り方を説明していこう。

1. 昆布を磨く

だいたい長さ12センチほどの昆布を3切れ用意する。


雑味が出ないよう、表面に付着したゴミなどをキッチンペーパーで取り除く。


2. 昆布を水につける

綺麗になった昆布を1.9リットルの水につける。


冷蔵庫に入れて1日放置すれば完成! やるべきことはたったこれだけ!


・完成した昆布水

完成した昆布水を見てみよう。しっかり水を吸った昆布が広がり、水の色も少しだけ黄緑っぽく変化している。ほんの少しだけ飲んでみたら、明らかに昆布の味がした。なお、冷蔵庫で3〜4日は保存可能だ。


・昆布水でご飯を炊く

あとは昆布水を使ってご飯を炊けば出来上がり。水の分量は普通のご飯を炊く際と同じでOKだ。


待つことしばし、昆布水を使ったご飯が炊きあがった。見た目は普通のご飯と比べてあまり変化がない気がする……が、ほのかに昆布のだしの香りが漂い、食欲をそそる!


・昆布水で炊いたご飯と普通のご飯の味を比較

味はどう変わったのかというと、昆布水で炊いたご飯はほのかに昆布のだしが効いていていつもより美味しい! また、決して味の主張が激しいわけではないので、おかずの味を邪魔しないとも思う。


比較のために用意した普通のご飯も炊きたてで美味しいが、昆布水で炊いたご飯と比べると味や香りに物足りなさを感じる.。やはり昆布水で炊いたご飯の方が、だしが効いていて美味しさ倍増。もう私は戻れない。


ただ、カレーやオムライスなどの洋食には合わないと感じたから用途に応じて使い分けた方がいいだろう。昆布水は万能だしなので、普段の味噌汁や煮物などご飯以外で使用しても面白いはず。昆布を磨いて水につけるだけ。ちょっとしたひと手間だけで選択の幅が広がるため、ぜひお試しあれ!


Report:Kg
Photo:RocketNews24.

▼残った昆布は甘辛く炊いて佃煮にすると美味しい!