酢飯と具材を詰めたら太巻きが発射される「寿司バズーカ」を購入した私は、バズーカに羊羹(ようかん)を装填してぶっ放すことに成功した。爽快感と充実感は格別で、羊羹の発射以来、気がつけばバズーカのことばかり考えている。
そんなわけで、またしてもバズーカの “弾” となり得る食材をスーパーで購入した。今回発射させるのは……フルーツゼリーバズーカ。そう、フルーツ缶と粉末寒天を使ってゼリー作りを始めたい。まるで女子中学生だが、数時間後にはバズーカ炸裂だぜ。クックック。
・フルーツゼリーバズーカ
バズーカの仕組みはシンプルで、中に詰めた具材を「ところてん」のように押し出すだけ。コツは「バズーカ内にキッチリ具材を詰めること」だ。自画自賛のようで恐縮だが、羊羹を発射した時は完璧だった。おそらくプロも「これが素人の発射かよ……」と舌を巻いただろう。
しかし、バズーカの経験と知識があれば十分なのかというと必ずしもそうではない。たとえば今回のケース、ゼリーを手作りした経験がない私は、バズーカが炸裂されるその瞬間まで不安な気持ちでいるだろう。そういった意味で、私はまだ1人前ではないと言える。
さて、フルーツゼリーを作る際のポイントは「しっかり寒天を沸騰させること」らしい。羊羹の時と同じだな。なんでも寒天は沸騰させないと固まりにくくなるらしいぞ。んで、加熱後は常温で固まるから、型に入れる前に粗熱を取り過ぎないように。
よしよしよし、いい感じだ。
で、一気に本体を閉じる! ここ職人技ッ!!
そして、バス―カを冷蔵庫で数時間寝かせます。
・バズーカタイム
──さあ、いよいよ発射の準備が整いました。皆様お待ちかねのバズーカタイムです。バズーカを手にした感想は……うむ、悪くはない。中に入っているゼリーはしっかり固まっているような気がする。ただ、分からないのは “力加減” だ。勢いよくブッ放して大丈夫だろうか。
慎重に……とは思いつつも、クソッ、緊張のせいでバズーカを握る手に力が入ってしまう。果たして上手く撃てるのか。それでは、フルーツゼリーバズーカ発射5秒前になります。4、3、2……
ファイヤァァアアアアアア! って……
チョチョチョチョチョチョ……
チョマチョマチョマテヨ……
…………
ちょっと待ってよ。
・暴発の恐怖
あれ、なかなか出ない……と思って、少し強めに押し出した瞬間、フルーツゼリーはまるで意志を持ったかのようにバズーカから一気に飛び出した。まさかの暴発。なぜそうなったのか分からぬまま、私は暴走を続けるフルーツゼリーを眺めることしかできなかった。
フルーツを多く入れすぎたのか、もしくは十分にゼリーが固まっていなかったのか、もちろん私の力加減にも問題があるだろう。ゼリーは美味しかったが、バズーカプロへの道は険しいまま……しかし! このような挫折が「心技体」を鍛える糧になるのだ。というわけで皆さん、またいつか会いましょう。
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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