マンションほどではないかもしれないが、自動車も人生で指折りの大きな買い物である。失敗したくないことは当然として、後々になっても「買ってよかった~」と心から思える自動車を選びたいもの。そこで欠かせないのが試し乗り、いわゆる「試乗」だ。

だがしかし、気になる車があっても一般的な試乗は営業時間中にディーラーに足を運ぶ必要があり、さらには販売員が同乗するケースがほとんどである。あ、落ち着かねえ…… そんな人には日産の『セルフ試乗』を猛烈プッシュでオススメしたい。手軽さも気軽さもカーシェアくらい最高なんです、そう日産の『セルフ試乗』ならね──。

・日産の試乗サービス『セルフ試乗』

新車を買うなら、せめて試乗くらいはしておきたいもの。ただ、先述のように「ディーラーに行くと緊張する」「なかなか時間が合わない」そして何より「販売員が同乗すると落ち着かない」という人は多いことだろう。

かくいう私、P.K.サンジュンもその1人で、洋服屋で声をかけてくる店員ですらイヤなのに、車内に販売員がいると運転に集中できない。結局は販売員に気を使い、自動車の乗り心地なんて二の次になるに決まっている。……そんな悩みを一気に解決してくれるのが『セルフ試乗』だ。

セルフ試乗は、東京愛知滋賀で先行展開中の試乗サービスで、日産のカーシェアサービス「NISSAN e-シェアモビ」を利用した試乗サービスだという。ネットで簡単に予約可能で走行ルートは自由(高速はダメ☆)、そしてもちろん無料だというのだから試してみるしかあるまい。

・予約して乗ってみた

というわけで、さっそく予約開始! 希望の日時や試乗ステーションを登録し、あとは一般的なプロフィールを打ち込むだけである。一点、免許証の画像をアップロードする必要があるが、これは試乗の際に免許証が鍵代わりにもなるから。スマホから画像をアップすればあっという間に操作は終わる。結局5分もかからずに予約が完了した。

んでもって、迎えたセルフ試乗当日。私は都内某所にある試乗ステーションの前にいた。今回予約したのは日産のリーフで、言わずと知れた完全体の電気自動車である。電気自動車は初体験だが、こんなに手軽に未来を感じられるなんて……素敵やん?

それはどうでもいいとして、セルフ試乗は予約も簡単ならなば、車に乗るまでの手順も実に簡単だ。以下で5ステップに分けて説明したい。


1: 車両前のサインキューブを移動


2: 免許証を自動車後部のリーダーにかざしてドアロックを解錠! 未来!!


3: 助手席のボックス内にある「貸出キー」を返却から貸出方向に回し、キーを引き抜く


4:充電コネクターを引き抜く(2017 年発売モデルの日産リーフの場合)


5: リーフの電源を入れて試乗スタート。ゴーゴゴー!


ね? 簡単でしょ? あとは制限時間内の45分で好きなルートを走ってOK。何より、販売員が同乗せずに自分ひとり、もしくは家族だけと試乗できるシチュエーションは最高だ。全く気を遣わないし、妙な緊張もしないで済む。

・返却も簡単

ついでに言うと、初めての電動自動車は「筋斗雲?」ってくらい軽やかな走りであった。公道に出る前の、施設内のツルツルした路面なんてマジで “スゥーススゥーー” ですわ。45分走り切った後も思ったより充電が減ってないし、マジで目の前にあるフューチャー! すごいぜリーフ!!


で、返却が超楽チンなのも『セルフ試乗』のイイところ。


車を停めて……


充電コネクターを挿し込んで……


車両キーを返却方向に回してから車を降りる。


リーダーに免許証をかざしてロック!


サインキューブを元に戻して終了!!


要するに、カーシェアくらい気軽で簡単に利用できるのが日産の『セルフ試乗』なのだ。真面目な話、近い将来はこの形が試乗のスタンダードになる気がしてならない。だって、悪いことが1つもないでしょ? 単純に最高でしょ? これなら試乗したい人もいるでしょ?

というわけで、ステーションの営業時間中は好きな時間に試乗できるから、東京都・愛知県・滋賀県にお住まいの方は一度『セルフ試乗』を試してみてはいかがだろうか? ちなみに試乗は1人1回までなので、そこんところだけ気を付けてくれよな! セルフ試乗、マジ文句なし!!

参考リンク:日産「セルフ試乗」(東京都)愛知県滋賀県

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ここに免許証をかざすとロック解除。未来でしょ?

▼地味に「キッズシート」があったのも高ポイント。家族で試乗できるよ!

▼リーフの乗り心地は、ぜひご自身で体験して欲しい。スゥーススゥーー。

▼未来の試乗は全部これになる……と思う! セルフ試乗、悪いところがなかった。