まず第一に、パンのサクサク感が違う。それから、ルーのスパイシーさが違う。コンビニのカレーパンと比べてみたけれど、それはもう全然違う。カウンターで食べるお寿司と、スーパのタイムセールで50%オフになったパック寿司くらいの違いがある。完全に別物。さすが専門店のカレーパンだ。

……つい感想からお伝えしてしまったのは、それだけ味のインパクトが大きかったからに他ならない。個人的にはストライクのど真ん中だったのだが、そのあたりは結局のところ “人による” かと思うので、もう少し客観的な情報をお伝えしていこう。

私はそのお店を東京駅の改札内で見つけた。店名は『Zopf(ツォップ) カレーパン専門店』といい、メニューはカレーパンのみ。価格は1つ324円(税込)で、購入は1人8個までのようだ。


・コンビニのパンと比べてみた

では、専門店のカレーパンはどう違うのか? その差を探るためにコンビニで「ファミリーベーカリーカレーパン(税込128円)」を購入。


ひとまず、重さを比べてみると……


ほぼ同じ。中身を見ても、とりわけ専門店の方が具だくさんってわけでもないようだ。


しかし……! その場にいる私は、食べる前から専門店カレーパンの「サクサク感」と「スパイスの存在感」を感じ取っていた。というのも、断面を見る際に包丁を使ったのだが、その切れ具合が全然違ったのだ。

包丁が安物ということもあって、コンビニの方はうまく切れない。強引に包丁を押し付けたら、皮の一部がペロ〜ンとめくれてしまう始末。


一方、専門店の方は問題なし。ザクザクだ。これぞまさに、カリカリの証(あかし)。また、その断面から漂ってくるスパイスの香りも、専門店の方がはるかに強い。

食べる前から勝負あり。試合前のフリー打撃で柵越え連発を見せつけられたような気持ちだったが、いちおうコンビニのパンと試合をしてみると、冒頭のようなコールドゲーム展開になった次第である。


・編集部内で試食

ここまで美味いんだったら、食った人は全員が絶賛するはず。そう思って当編集部で試食したところ……私にとっては「え!?」という展開になった。てっきり、称賛の嵐が吹き荒れるかと思ったら、「まぁ専門店だったらこんなもんじゃないの?」的な冷めた意見も飛び出したのである。

だが、そのような声もまた1つの真実。日本のカレーパン全体のレベルが高いことを表していると言えるだろう。もしくは、カレーパンという分野で誰もが分かる圧倒的な差を見せつけることは難しいってことなのかもしれない。

まぁとにかく、本記事ではコメントをそのまま記載しているので、購入を決める際の参考にしてくれ。


田代大一朗

「すごい! ちゃんとジューシー感が出てますね。外がカリカリで、中がしっとりみたいな。これは確かに人気でるわ。うん、美味しい」


御花畑マリコ

「あ、これなんかめっちゃ外がサクサクしてて美味しいですね。うん、外が違う。ガリガリがめっちゃ美味しい」


亀沢郁奈

「普通に美味しいです。専門店ってことは分からないですけど、普通にカレーパンんって感じ」


あひるねこ

「うーん、美味いっすよ。美味いけど、美味いパン屋ってこれくらいのもんかな? って感じっすね」


Yoshio

「美味い。美味いけど、伊勢丹にあるパン屋さんとかにも入ってそう。専門店と期待した割には普通かも」


中澤星児

「なんか、普通っすね。僕、カレーパン発祥とされる店のを食ったことあるんですけど、そこの方が詰まってて美味かったです。まぁ、コンビニで売ってるのより美味いけど」


GO羽鳥

「うん、美味しい。カレーがあって、その周りのところが独立になってて、変にベシャってなってないところがとてもいい。トンカツでいえば、目黒の『とんき』みたいな感じ」


原田たかし

「外がサクサクで、中も美味いっすね」


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 Zopf カレーパン専門店
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅グランスタ ※改札内
時間 8:00~22:00 / 日・連休最終日の祝日 8:00~21:00

参考リンク:Tokyo Info「Zopf カレーパン専門店」 ← お店の位置はこちらのサイトをどうぞ
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼なお、『Zopf』は千葉県の松戸にある超人気パン屋さん。そちらでは複数のパンが販売されており、中でも一番人気のカレーパンだけを扱っているのが、東京にあるこちら

▼お店は東京駅の「グランスタ」ってとこにある。改札内にあり、最寄りの改札は八重洲地下中央口改札だ