クリームソーダといえば、爽やかなメロンソーダと濃厚なバニラアイスの無敵過ぎる組み合わせで、100年前から人気である。今では昭和レトロな純喫茶の定番メニューとして落ち着いている印象だが、たま~に死ぬほど飲みたくなるスペシャルなドリンクだ。
つい先日も、福岡県北九州市の「門司中央市場」でどうしてもクリームソーダが飲みたくなってしまった。もともとは老舗喫茶店でカレーを食べるだけのつもりだったが、あまりの雰囲気の良さにクリームソーダにも手を出した次第。う~む、冬でも最高ですわ~。
・門司中央市場
JR門司港駅から10分ほど歩いた場所にある門司中央市場は、昭和オーラ全開な佇まいだった。駅周辺エリアは “門司港レトロ” なんて呼ばれているが、レトロ具合でいえば中央市場も負けていない。よりリアルな意味でレトロである。
ほぼほぼシャッター通りと化した市場内ではあるが、なかには地元の人々が集まる人気店もある模様。昭和な風情が漂っていますなぁ。
んで、今回伺った喫茶店はというと、市場内を「老松(おいまつ)公園」方面にグングン進んで行くと見えてくるぞ。お店の名前は……
「カレー & コーヒーショップ ひぐち」だ!
・カレー & コーヒーショップ ひぐち
まさに純喫茶のイメージそのままの店構え。同店は約40年前にウインドウに描かれた『フランダースの犬』も有名なのだが、なんと子供たちが爪で塗料を剥がした結果……パトラッシュの目が削られまくって悲惨な状態に! おい大丈夫かよパトラッシュ!
気を取り直して……店内はL字型カウンター席のみとなっている。オレンジ色のチューリップランプが昭和感を見事に演出していた。ちなみに人気メニューは「カレー(税込み350円)」とのことだったので、カレーを真っ先に注文。ってか、安いなカレー。
そして……カレーを待っている間に気づいてしまったのが、クリームソーダの存在だ。メニューをよーく見ると「クリームソーダー(280円)」と語尾を伸ばしているじゃないか。このレトロ感がたまらねぇぇ~。
ということで「クリームソーダもいいですか?」と注文したら「あなた寒いのに元気ね」とお母さん。いやいやお母様、ヒーターから放出されている温風のおかげで足元ポカポカなんですよ、ありがとうございます。
・喫茶店のカレー
そんなこんなで、あっという間にカレーが到着。ザ・喫茶店的な懐かしいビジュアルのカレーだ。やはり王道が1番である。
食べてみると、コクのある濃厚な味わいでファンが多いのも納得である。それと、ご飯はかためでカレーとよく合うな。うん、美味しい。見た目以上にボリュームもあるぞ……いやこれで350円はアツ過ぎるだろ。
・クリームソーダも神
そして食後は、クリームソーダだ。グラスに氷を入れてからメロンシロップと炭酸水を投入、最後にアイスクリームをそっと浮かべて「はい、どうぞ~」とお母さん。こちらもノスタルジックな見た目が最高だ。お手製ってのもイイですね。
はぁ~、レトロな店内で、ひざ下にヒーターの温風を浴びながら飲むクリームソーダは格別。子供の頃から変わらず、やはりプチ贅沢な飲み物って感じだ。個人的には、年に1~2回ご褒美的に飲むからスーパー美味しいと思うのかも。これは疲れも吹き飛びますなァァアアア!
・中央市場でもらえる「中央シール」ゲット
──お会計後、6枚のシールと台紙をもらった。こちら中央市場で100円の買い物につき1枚もらえるシールで、250枚集めたら300円相当の買い物ができるらしい。「せっかくだから集めてみてね」とお母さん。なるほど250枚か……けっこう果てしないっすね。
とはいえ、クリームソーダが1杯(280円)無料になるのか……よし、残り244枚、いつか集まったら報告しよう。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 カレー&コーヒーショップ ひぐち
住所 福岡県北九州市門司区老松町2-12
時間 12時頃~18時頃
休日 日曜・祝日
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼ヒーターの温風とレトロな店内とクリームソーダの組み合わせは最高ですな