歳をとると物忘れがひどくなる。私(佐藤)はこれまで、ステーキ量り売りのアノお店に行くつもりで、「カミナリステーキ」に行ってしまったり、「ア! そうだ ステーキ」「ハラペコステーキ」に行ってしまったり。さらにはステーキ屋でさえない「焼肉いきな黒塀」に行ったこともあった……。

そんなとぼけたことをしている間に、量り売り元祖の「いきなり! ステーキ」が危機的状況を迎えていることを知った。運営会社のペッパーフードサービス一瀬社長からの緊急メッセージが、東京・渋谷センター街店に貼り出されているそうなので行ってきた! お~い! 大丈夫か~!?

・社長のメッセージ

12月某日、14時頃に店にたどり着いた。以前はどこのお店でも昼時になれば列をなしていたのだが、最近は並んでいる様子を見ることも少なくなった。まして昼時を過ぎたこの時間なら、結構空いているのでは? と思ったら、店内は満席のもよう。外国人観光客が大半を占めている。

さて、店の正面を見てみると、ネット上で噂になっていた貼り紙を発見した。相変わらず社長の笑顔が眩しい。しかしその笑顔とは裏腹に、真横に貼られた紙につづられたメッセージは切ない内容だった……。


「社長からのお願いでございます 従業員、皆元気翌笑顔でお迎えいたします いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明、大繁盛させて頂きました。今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでもいきなりステーキを食べることができるようになりました」


「しかし、お客様のご来店が減少しております。このままではお近くの店を閉めることになります。従業員一同は明るく元気に頑張っております。お店も皆様のご希望にお応えしてほぼ全店で着席できるようにしました。メニューも定量化 150g 200gからでも注文でき、オーダカットも選べます。創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店心よりお待ちしております」


なんてこった……、歳をとると物忘れがひどくなると同時に涙もろくもなる。あかん、こういう苦労話が1番涙腺を刺激するんや(涙)。大変やったなあ、辛かったなあ。今までヨソの店に行っててごめんやで……。


・人の金で……

という訳で、肉、食いま~す! 注文したのは、ランチタイム特別価格のリブロースステーキ300g(税別1970円)である。それにランチセットのサラダ・スープ・ライス(税別200円)を付けた。


ジューッ! と鉄板で肉が焼ける音は、いつでも私を元気にしてくれる。実に心地良いサウンドである。この音を聞きながら眠りに落ちることができたら、どんなに幸せだろうか。


肉をナイフでカットして、口に頬張るその瞬間を「至福」と言わずにして何というのか? この瞬間を多くの人と共有することができたら、世の中から争いはなくなるんじゃないか? とさえ思えてしまう。


煮込んだ肉をご飯に乗せて「牛丼」と呼ぶが、令和の時代は焼いた厚切りステーキをご飯に乗せて「牛丼」と呼ぶ時代にしたい。私はコレを食べながら、内々に誓いを立てたい気持ちになった。


久しぶりにステーキを食うと、力がみなぎる。やっぱりステーキはこうでなくっちゃね! そんな訳でお会計。なんと有難いことに、私のサイフのなかには、会計時に使える「肉マネー」が5200円分もあった。これは、今年の誕生日に当編集部のP.K.サンジュンがプレゼントとして私にくれたものだ。


人の金で食うステーキ、マジで最高! サンジュン、来年も肉マネーをくれよな! いきなり! ステーキが続く限り、誕生日は肉マネーでよろしく。人の金で食ういきなり! ステーキ、マジで最高だわ(笑)。おわり!


・今回訪問した店舗の情報

店名 いきなり! ステーキ 渋谷センター街店
住所 東京都渋谷区宇田川町33-13 楠原ビル1F
営業時間  11:00~23:00
定休日 なし

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24