一部でささやかれている「いきなり! ステーキ」の大ピンチ説。全店に社長直筆の手紙が張り出されていたり、また一部店舗の閉鎖が噂されているが、最近になって密かに開始されたのが『ワイルドステーキ食べ放題』である。

みんな大好き「食べ放題案件」とあって早くも大きな話題を集めているが、同時に注目されているのが『ステーキガスト』の食べ放題だ。ネット上では「ステーキガストの圧勝」「比べるまでもない」……などと強気な声も見受けられるが、果たしてどちらの食べ放題の方がお得なのだろうか?

・まずは内容を比較

いきなり! ステーキの「ワイルドステーキ食べ放題」は制限時間60分で税別3980円。単純計算すると、ワイルドステーキを3枚(900グラム)食べれば元を取れることになる。同店の食べ放題を体験した佐藤記者によれば「元を取るのは比較的簡単だけど、得するには胃力が必要」とのことだ。

一方、ステーキガストの『カットステーキ食べ放題』は90分で税別2199円だから、この時点でいきなり! ステーキよりかなりお得な雰囲気が漂っている。なにせ制限時間は30分長く、さらに価格はおよそ半額。しかもステーキガストには「サラダバー」「カレー」「デザート」も含まれている。

ちなみに、カットステーキ食べ放題の “カットステーキ” とは同店の「熟成カットステーキ」のことで、160グラムサイズが税別1199円、240グラムサイズが1499円。食べ放題ではまず240グラムが提供され、追加は160グラムずつやってくる。つまり、1度おかわりすれば元が取れる計算だ。

事前情報だけだと、いきなり! ステーキ惨敗の可能性も感じざるを得ないが、何事も体験してみなければわからない。また、カットステーキ食べ放題は「店舗限定」かつ「不定期開催」なので「行けば必ずありつけるワケではない」ことも記述しておく。

・食べ放題スタート

さて、さっそく「カットステーキ食べ放題」をオーダーし、サラダバーなどを物色。そこにあったのは “ソースバー” である。そう、ステーキガストには常時数種類のステーキソースが用意されており、この日は計7種類がラインナップされていた。いきなり! ステーキ、万事休すか。

到着したカットステーキは、厚みこそいきなり! ステーキのワイルドステーキに劣るものの、柔らかさは抜群。肉そのものは「いい肉使ってるなぁ」……とはぶっちゃけ思わなかったものの、肉欲を満たすには十分であろう。普通にウマい。

瞬殺で1皿目を食べ終え、食べ放題開始20分後には2皿目を完食していたから、残り70分は純粋なお得タイムということになる。また2皿目以降はフライドポテトが付いていなかったことも地味に嬉しかった。もちろん七色のステーキソース効果が絶大だったことは言うまでもない。

結局、この日は5人前(合計880グラム)を平らげて大満足で店を後にした。いきなり! ステーキには申し訳ないが、食べ放題に関してはステーキガストの圧勝……! 完全勝利……!! 話にならねえッッッ!! ……と言いたいところだが、実は気になる点もあった

・ステーキガストで気になったこと

それは追加注文してからの提供時間である。2皿目は注文してから5分ほどでやってきたが、3皿目以降から徐々に間隔が空き始め、長いときには10分弱待つ必要があった。通常の注文ならば気にならないが、食べ放題でのタイムロスは致命的である。ズバリ、マイナスポイントだ。

その点、いきなり! ステーキは食べ終わる前に「焼きますか?」とスタッフから声がかかり、常に肉が目の前にある状況を作り出していたそうだ。相当な胃力があることが前提になるが、フードファイター並みに食べられる人、また力の限り肉を喰らい続けていたい人は、いきなり! ステーキの方が向いているかもしれない。

とはいえ、価格や制限時間、また各種食べ放題やソースを考慮すると、万人受けするのはステーキガストの食べ放題ではなかろうか。少なくとも元を取るためのハードルの低さについてはステーキガストの圧勝であろう。

実際にどちらの食べ放題に行ってみたいかは読者の判断に委ねるが「ステーキ食べ放題」自体がロマンあふれるサービスであることは間違いない。もしステーキ食べ放題に出かける機会があれば、せっかくなので万全のコンディションを整えることをオススメする。

参考リンク:ステーキガスト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼元を取ることはもちろん、お得さについてもステーキガストの圧勝か。フードファイターとかはわからないが。