「テンポス」と聞いてそれが何かわかるだろうか? わかるとしたら、あなたは飲食店関係者か飲食店で勤務した経験を持っているはずである。そういう私(佐藤)も飲食経験があるので、テンポスが何かを心得ている。

テンポスとは、中古の厨房機器の買い取り販売を行う「テンポスバスターズ」を中心とする企業グループである。全国59カ所に店舗を展開しており、東京・新宿にも店舗が存在する。お店に行ってみたところ、超カンタンに「こだわりのラーメン屋店主」風になれることが判明したので、さっそく変身してみた!

・厨房機器だけじゃない

テンポスは知らなくても、「ステーキのあさくま」(株式会社あさくま)を知っている人は多いだろう。あさくまは、テンポスホールディングスの飲食グループである。このほかにもテンポスは、人材サービスや集客支援。内装や清掃まで飲食に関する幅広い事業を展開している。飲食関係者にとって馴染みが深いのが、テンポスバスターズである。

ここに来れば何でも揃う。厨房機器・什器はもちろんのこと、テーブルや椅子などのインテリアやユニフォームまで。店舗運営に関わるすべてが揃うといって間違いないだろう。そのなかで私が見つけてしまったのは、頭に巻きやすいロングタオル(税別650円)だ。


え? こんな頭に巻くのにふさわしいタオルがあんの? ということは、 “こだわりのラーメン屋店主一式” が揃ってしまうんじゃないのか? そう思い、店内を探ってみたところ、あった! タオルのほかにも……。


商売繁盛祈願Tシャツ「一杯入魂」(税別1440円)



腰下前掛(2枚入り・税別1106円)



そして、木製サイン(税込1680円)



これらをすべて着用すると……。



似合う! 似合いすぎる。つい先日、メンズスカートをはいて似合った男とは、思えないほど、こだわりのラーメン屋店主風の姿が似合ってしまった……。


・せっかくだからラーメン屋をやってみよう

さて…………。店主の格好が似合っただけで終わるのはもったいないので、ラーメン屋をやってみよう。当編集のあひるねこに客役をやらせて、ラーメンを提供することにした。


佐藤 「らっしゃい。ラーメンでいいな」

あひるねこ 「はい」


佐藤 「グルメサイトに低評価書くなよ。うちは写真撮影も禁止だ」

あひるねこ 「はい」


佐藤 「うちはオープンキッチンだ。客の目の前で調理する」


佐藤 「一杯入魂!」


佐藤 「気合いだーーッ!!」


佐藤 「そして目を閉じる…………」


佐藤 「ラーメンが出来るのを待つわずかな時間。この場所だけではなく、この星のすべての場所で、同じだけの時間が流れてるんだ」


佐藤 「名もなき山で、名もなき海で。生きとし生けるすべての生命の元で、同じ時間が刻まれている」


佐藤 「たかがラーメンを待つ時間と侮るなかれ。このわずかな時間だけでも、星の隅々にまで意識を向けることは可能だ」


佐藤 「そして祈ろう。『このラーメンが美味くなることに、力を貸したまえ』と……」


佐藤 「今だっ!!!!」


佐藤 「今食え! すぐ食え!! これがワシの魂のラーメンじゃいッ!」


あひるねこ 「はい。食います」


佐藤 「どや? 震えるほど美味いやろ」

あひるねこ 「え?」


あひるねこ 「普通です」


あひるねこ 「普通のカップ麺です」


佐藤 「マジかよ。やる気なくしたので閉店で~す。グルメサイトに低評価書くなよ


「せっせと仕度中」、おしまい~。


参照元:テンポスホールディングス
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24