私(佐藤)は45年の人生を歩んできたが、いまだ知らないことが山のようにある。今からだって遅くはない! できることは何でも経験していこうと日々思っている。そんな私が今回経験したのは「スカート」である。

これまで女性モノのスカートをはく機会はあったが、男性にも似合うスカートをはいたことは1度もない。たまたま東京・新宿の東急ハンズで、男性でも着られるスカートに遭遇し、試してみたところ思った以上に似合ったので即買いしてしまった。

・男性でも着られるスカート

過去にスカートを着用したことがない訳ではない。これまでに何度か女装に挑戦し、その度にスカートをはいている。


着るには着ているが、キモイおっさんの小汚い女装に終始しており、できることなら似合うスカートをはいてみたいというのが、積年の願いであった。そんなある日、東急ハンズ新宿店で「大阪古着百貨店」というイベントに遭遇。


そこで、タータンチェックのスコットランド産ウールスカートを発見したのである。スコットランドには「キルト」と呼ばれる民族衣装が存在し、男性でもスカート状のキルトを着用する。これなら、おっさんの私でもスカート(メンズスカート)として着用できるかもしれない。


お店の人に相談しながら試着してみると、これが思った以上に似合う! しかもカッコイイじゃないかッ!! 勢いで1着購入してしまった。大変質の良い商品で、きちんと管理すれば軽く10年は毛玉もつかないそうだ。そのお値段、3万9600円。衝動買いだったとはいえ、あとから冷静になって冷や汗が出た。まあいい、大事に使おう……。


つくりはとてもシンプルで、2枚の半円状の生地をボタンでつないでいる。ボタンは好きなようにかけ替えて止めると良いそうだ。


・想像の120倍カッコイイ!

実際に着てみた。着用前は「不格好になるかも」なんて想像していたのだが、全然不格好じゃない! 「笑福亭笑瓶さん?」と頻繁に言われるメガネの中年が着ているのに、カッコイイじゃないか!


自分の想像の120倍くらい似合っている! そしてイカしているッ!!


ルイヴィトンの前で撮影してみると、世界的に活躍する現代アーティストみたいじゃないか。スカートすげえええ! いや、ルイヴィトンがすごいのか? とにかくイカす!!


・羽織ってもヨシ!!

このスカートがすごいのはこれだけじゃない。ポンチョのように羽織っても様になってしまう。


基本的に私はファッションセンスゼロ。寒くなければ何でもいい! そんなファッション観しか持ち合わせていなかったはずなのに、これを羽織ると別人みたいじゃないか! こんなの着て似合うような男じゃなかったはずなのに。これを着てれば、青山や六本木に行っても無意味な敗北感を覚えずに済むぞ!


・タータンチェックのスカートといえば……

スカートをアレコレ着まわしているうちに、私はあることに気が付いた。そういえば、世界的なロックバンドの男性ボーカルが、若かりし日にタータンチェックのスカートを着ていた。そのバンドとは、近年ほぼオリジナルメンバーで復活し、積極的に活動を行っている「ガンズ・アンド・ローゼズ」だ。

ロックキッズだったおっさんたちはわかると思うのだが、ガンズのボーカルのアクセル・ローズが若くて今よりはるかにスリムだった頃、白いホットパンツの上にスカートをはいていた。痩せてた時はめちゃくちゃカッコ良かったんだけどなあ~。今はまん丸になっちゃったよ~(涙)。


せっかくスカートを手に入れたので、スリムな私が彼の代わりにスカートをはいてやろう! ということで、上半身裸になってヘアバンドを巻き、マイクスタンドを用意した。


和製アクセル、令和のウェルカムジャンゴーがこちらです



シャナナナナナ、ニー! ニー!


エツコノボニューダッ!


フッ!


※ ファンの皆さま、何卒ご容赦ください。私のガンズ愛、ゆえであることをご理解のほどを……。


参考リンク:日本極東貿易instagram
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24