ありそうでなかった。かゆいところに手が届く。そんな商品は数あれど、なかなか世紀の発明と言えるものと巡り会うことはできないものだ。しかし先日、Amazonという名の大海原に釣り糸を垂らしていると「怠け者メガネ」なる期待の大物がかかった。

ホームページの説明を見たところ、どうやら寝たままで読書やゲームができるらしい。しかも、どう考えても世紀の発明なのに値段は499円という激安プライス……これは買い……ていうか、購入ボタン押しちゃいます!

・中国から送られてきた

てな感じで即買いしたはいいが、なかなか商品は届かなかった。注文してから2週間くらい経っただろうか、忘れた頃になって小汚い袋に包まれた商品が手元に来た。ずいぶん時間がかかったなぁと思っていたら、なんと中国の北京から送られてきていた。どーりで。

中身を開けてみるとメガネの入った箱はボコボコ。いかにも中国らしいが、商品が使えたら良しとしよう。箱から取り出したら爆発するかも……と少しばかり古い考えを思い浮かべつつ、ドキドキしながらいざ開封っ!

ホッ……


商品は壊れることなくキレイに入っていた。説明書がなく詳しいことは分からないのも中国らしいが、商品を見たところ鏡の反射を利用して「寝たまま見る」を実現するのだろう。

・怠け者メガネの使用感

とりあえず装着したら感覚くらいつかめるはず。という訳で、スチャッ!

パッと見、オラオラ。もしくは変態さんといったところだが、少し顔を上に向けないと前が見えないだけである。そう、これはあくまで寝たまま使うメガネ。装着したらズシリと重さは感じるものの、視界はそこまで悪くない。

何はともあれ、大事なのは使用感だ。とりあえず、寝たまま読書してみた感想を一言でいうなら……

「悪くない」である。思った以上に目の前に文字が映ってくれて、ポンコツをつかまされたという気持ちにはならない。メガネを使わずにそのまま読んでもあまり変わらないんじゃ……と思ったことも素直に伝えておくが、本を支える腕の角度が楽になったのは確かだ。

・テレビはNO、スマホゲームはOK

では他はどうなのか。アレコレ試してみたが、結論を言うとスマホで動画を見る人はバッチリ適合して本格的な「怠け者」になる可能性があるから注意しよう。個人差は出るだろうが、スマホスタンドなどでメガネの前に固定して動画を流せば快適になりそう(たぶん)。ゲームは激しい動きが求められるなら合わないような気がする。

で、もっとも相性が悪いのはテレビかと思われる。寝たままテレビを見たら肉眼で見るよりも視界は狭くなるし、随分と画面が小さく見えるので、逆に疲れてしまうかもしれない。つまり、そのまま見た方がいいってことだ。

とは言っても値段が値段だし、興味ある人はおもしろ半分で手を出してみるといいだろう。世紀の発明というのは買いかぶりすぎたが、遊べたからまぁよし。家に帰ったらコンタクトを外してメガネになるから使い道ゼロだけど、よしとしよっと。

参考リンク:Amazon「超便利 快適 怠け者メガネ 読書 テレビ ゲーム 携帯 【サイズL】 MI-NAMAKE-L」
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.