百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、ビジュアルのインパクトは強く印象に残る。記者は先日、三重県の松阪で『モー太郎弁当』という駅弁に出会ったのだが、これがなかなかにパンチの効いた見た目をしていて衝撃を受けた。

国産黒毛和牛をふんだんに使った すき焼き風弁当らしいが、まず箱のカタチにビックリした。そして蓋を開けたらメロディが鳴るのだとか……。一体全体どういうことなのか、気になったので実際に食べてみることにした。

・弁当箱がいかつい

『モー太郎弁当(税込1350円)』を販売しているのは「駅弁あら竹」という、創業明治28(1895)年の老舗だ。記者が『モー太郎弁当』を発見したのはJR松阪駅。改札口の横に店舗があったのだが、思わず店頭に並ぶ弁当を2度見してしまった。

なぜなら、弁当箱が超いかついからだ。いまだかつて、これほどまでにいかつい弁当箱があっただろうか。牛の頭型で目力がスゴイし、なんというか正直怖い。ただ、そんなこんな言いながらも、気が付けば弁当を購入していた記者。『モー太郎弁当』恐るべしである。

・なぜか弁当から『ふるさと』が流れ始める

せっかくなので電車の中で食べたかったが、その時は満腹だったので持ち帰り、家で開封することにした。パッケージを見ると電子レンジOKと書いてあったので、少し温めてみようと蓋を開けると……唐突に音楽が鳴りだしたぁぁぁ!!!! 

しかも選曲はなぜか『ふるさと』だ。牛の頭を開いたら『ふるさと』が流れるとは……。ちょっと戸惑ってしまったけど、逆に面白いじゃないか。一通り蓋を開け閉めして楽しんだ後、ようやくレンチンだ。

・脂がしっかり乗った肉ぅぅぅぅ! 

蓋を外し、レンジに1分弱かける。待っている間にも、良い香りが部屋中に漂って来るではないか。この香りだけで白米を食べられそうだ。チンという音と共に、いそいそとレンジから弁当を取り出し、ガツガツと口へ運ぶ。

脂がしっかり乗ったジューシーなすき焼き味の肉……もう言わなくてもわかるよな。美味しくないわけがないもんな! ほのかに香るショウガがまた良いアクセントで、いくらでも食べられる気がするぞ。ため息が出るほどに美味しい~!! 

ちなみに『モー太郎弁当』は日本初の音楽の流れる弁当で、センサーは再利用できるとのこと。冗談抜きで、もうひと箱買っておけばよかったと思った次第である。見て聴いて、食べて楽しむことができる『モー太郎弁当』に死角なし。なんと通信販売もしているとのことなので、気になった人は試してみると良いだろう。新しい駅弁のカタチがソコにある! 

参考リンク:駅弁のあら竹
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼松阪名物『モー太郎弁当』! 

▼牛の頭型の弁当箱なんて、なかなかナイよな~

▼センサーが付いているので、蓋を開けると音楽が鳴るぞ

▼ちなみにセンサーは再利用可

▼レンチンOKだ

▼五感に響く……!?

▼脂がしっかり乗って、ジューシーなすき焼き味の肉がとにかくウマい

▼漬物も入っていて、口直しにちょうど良いよ

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]