キタキュー方面に出かけると、帰りがけに “東筑軒” の「かしわめし」を買ってもらうのが子どものころの楽しみだった。特に折尾駅で窓やドアからひょいッと弁当を受け取るのは、なんともたまらない風景だったことを朧気(おぼろげ)ながら記憶している。

今や折尾駅は改修工事がなされ、かつての面影は薄いと聞く。新しい駅でも弁当の立ち売りはされるのだろうか、気がかりで仕方がない。

とまあ、前置きが長くなってしまったが、福岡県民にはお馴染みの東筑軒。弁当だけでなく、うどん屋もあることをご存じだろうか。しかもこのうどん、取り寄せができるのだ。そのことを知った記者が秒で注文したことは、言うまでもないだろう。

・ほかにはない味

東筑軒については以前に当サイトでもお伝えした通り、福岡県(どちらかというと北九州寄り)を代表する駅弁だ。しかしまあ、この「かしわめし」の美味しいこと美味しいこと。

あの味は、ちょっとほかでは食べられない。記者が福岡は宗像の実家に帰ったのは2年ほど前であるが、その時ももちろん食べた。小でなく大の方をいった。

こんなことを書いていたら、久しぶりに食べたくなって来たじゃないか。どうしてくれるんだ。そんな時に、ちょっとばかり “かしわ欲” を満たしてくれるのが……テッテレー♪ かしわうどん~~!!!!

・看板商品はかしわうどん

上記したように、東筑軒は駅弁ばかりではない。うどん屋も人気なのだ。よく駅構内外にのれんを掲げており、ちゃちゃっと立ち食いができる。お腹を空かせた学生から、仕事で忙しい社会人までとファン層は幅広い。

記者も電車に乗る前後で、よくススっとすすっていた。お金がない時はリーズナブルかつ看板商品である “かしわうどん” を、ある時は “全部うどん” を注文するのが楽しみだった。

その味を自宅で楽しめるとあっちゃあ、注文しない理由が1ミクロンたりとも見つからない。すぐさま井筒屋のサイトからポチッ。ちなみに井筒屋とは、北九州に本社を置く、福岡を誇るデパートである。テストに出るので覚えておくように。

・かめばかむほど美味しいかしわ

さてさて、ほどなくして「折尾東筑軒 駅のかしわうどん(税込1300円)」が我が家に届いた。ようこそ! 待っとったとよ~~!! 

開封すると冷凍うどん・かしわ肉・だしが、5セットずつ入っている。説明書きに従い、出汁を温めかしわをレンチンするなどして、さっそく作っていく。

その間にも漂って来る香りに思わず「コレコレ!」と呟いちゃう自分には、やっぱり福岡の血が流れているんだなあ……とかなんとか考えていると、あっという間に完成。よっしゃ、いただきまーす!! 

口に入れた瞬間、実家最寄りの東筑軒うどんの店頭ビジュアルが、ブワッと頭に浮かぶ。帰ったらまた行こう。いやはやしかし、自宅で食べるうどんも、店で食べる味と何ら遜色ない。でたんウマい。

やわやわうどん麺は言わずもがな、やっぱり “かしわ” が抜群だ。ちょっと硬めの、しかし噛めば噛むほど旨味が増す鶏肉。何回も言って申し訳ないが、本当に美味しいですありがとうございます。

いやはや。もっと早くに、取り寄せ出来ることを知っていればと悔やまれてならない。この事実を知らない人がいることは大いなる損失だということで、この場を借りて報告させていただいた次第。

どうか一人でも多くの人に、東筑軒うどんのスゴさが伝わることを願っている。やっぱり福岡のうどんが一番っちゃ。(注・出身者による多大なるひいき目が含まれていることを、ご了承ください)

参考リンク:東筑軒井筒屋 折尾東筑軒 駅のかしわうどん注文サイト
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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▼かしわがポイント

▼やわやわうどん麺も最高! 

▼全部うどんをイメージして、色いろと具をのせてみたよ