つい先日、当サイトにて「【告発】数年前、パクチー嫌いがパクチニストから受けた非道極まりない仕打ちについて / これはもはや “パクハラ” である」という記事が公開された。執筆者はあひるねこ、私、P.K.サンジュンの真横の席に座る男である。
かいつまんで言うと、彼は「パクチー嫌いなのに食べさせられた! ヒドいヒドい!!」とホザいているわけだが、ちょっと待って欲しい。今回は私なりの見解を述べさせていただきつつ、この誤解を解きたい。あひるねこよ……俺の性格の悪さをナメるなよ?
・誤解を解こう
彼の記事を読んで気になったポイントは2つある。1つは「私がパクチーを無理やり食べさせるよう裏で糸を引いていた」という点、そして「私の性格が悪い」という点だ。後者に関しては私自身「俺って性格悪いな」と思っているので否定はしないが、やや誤解がある。順を追って説明しよう。
まず、事の発端となった「2kgのパクチーラーメンの大食い」にあひるねこを招集したことについてだが、私は単純に彼がパクチー嫌いだとは知らなかった、ただこれだけである。確かに「ダイナマイトラーメン」としか伝えなかった私に落ち度はあるが、まさかパクチー嫌いだったとは想像もしていなかった。
・パクチー嫌いを知らなかったこれだけの証拠
これについては客観的な証拠がある。私は性格が悪い。悪いのだが「フフフッ、あいつパクチー嫌いらしいから食べさせちゃおう……」といった陰湿な性格の悪さではない。もっと真正面から、堂々と、清く正しく性格が悪いのだ。
どういうことかというと、もし私が「あひるねこ = パクチー嫌い」だと知っていたら、そのことを告げたうえで追い込む。例えば「えっ、パクチー嫌いなの!? ここの超新鮮だから! 次元違うから!! ほぼ水菜だから! 来たな、パクチー克服チャンスきたな!!」とか言いながら。
……だし、同行した佐藤やYoshioに「ねこちゃんパクチー苦手らしいですよォォオオオ! ウヒャヒャヒャ!!」とは言わずにいられない性格だ。なぜなら私は大のお調子者でもあるからだ。
つまり、仮に彼のパクチー嫌いを知っていたら「食ってる食ってるー!」と言わずにはいられないということ。そして佐藤もYoshioも私から「ねこちゃんってパクチー嫌いらしいですよ?」と聞いた記憶はないという。この事実が「私が彼のパクチー嫌いを知らなかった」ことを物語っているのではなかろうか?
さらに言うならば、大食いに挑戦するにあたり戦力にならない人間を私がアサインするとは考えづらい。我々ロケットニュース24編集部に人並外れた大食い自慢はおらず、いつもギリギリで戦っている。この回もまさしく死闘であり、少しでも多く誰かに食べて欲しい状況であった。そんな中、パクチー嫌いをわざわざ連れて行く理由がない。
・ミステリアスねこ
さらにさらに言うと、彼は「パクチー嫌いだと告げているハズ」と述べているが、これも怪しいものだ。意識しているのかしてないのかは知らないが、彼は “Mr.ミステリアス” ともいうべき存在で、基本的にパーソナルな情報は自ら語らない。
先述のように彼は隣の席に座っているが、こちらから話しかけなければ「おはようございます」と「お疲れさまでした」くらいしか言わない人間だ。「ご両親になんて呼ばれてるの?」と100回くらい聞いたがいまだに教えてくれない男が「パクチーが嫌い」という情報をわざわざ私に教えるだろうか? しかも事務所勤務ではないときに。
ついでに言うと彼は「パクチーが嫌い」だと述べているが、食べられる程度の嫌いなのである。この日の彼はとても頑張ってくれた。もりもりパクチーを食べてくれた。私は納豆とカブトムシなら余裕でカブトムシを選ぶほどの納豆嫌いだが、それとはワケが違う。その気になれば食べられるものが「非道極まりない仕打ち」にあたるのか甚だ疑問である。
・イケメンねこ
最後に1つ。彼はとても優秀な男だ。文才に長け、イケメンで、ちょっぴり意地悪な性格にもキュンキュンする。むしろ彼くらいのイケメンならば、少し性格が歪むくらいでちょうどイイ。いや、逆に彼ほどイケメンでここまで性格がイイ男がこの世に存在するのか? 天は二物を与えている。
ちなみに、彼の趣味は「スカイダイビング」だそうだ。つまり彼は世界唯一の “飛べるあひる” なのである。いつか、あひるねこが上空からの絶景をみなさんにお届けする日が来ることだろう。ぜひ見たいという人は、しつこいほど彼のSNSにリクエストしていただきたい──。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.