これは何の苦行なのか? セブンイレブンの「蒙古タンメン中本」を食べている時、私(あひるねこ)はそう感じることがある。コンビニのカップ麺にしては、いくらなんでも辛すぎると思うのだ。

にもかかわらず、今も根強い人気を誇る「中本」シリーズ。その新作『蒙古タンメン中本 北極ブラック(税込213円)』が、明日2019年2月23日から数量限定で発売されるぞ。来やがったな、北極が……! 発売を前に現物が編集部まで送られてきたため、一足早く味わってみることに!!

・最強の辛さ

「中本」でもっとも辛いと言われているのが『北極ラーメン』だ。先代中本正氏曰く、そのスープは「辛さだけを純粋に味わう物」とのこと。発売当初はその衝撃的な辛さ故、裏メニューとして扱われていたという狂気の爆辛モンスターである。

・待望の新作登場

今回発売される『北極ブラック』は、「中本」の店舗で期間限定メニューとして販売されていた『北極』の亜種的存在。ブラックという名前の通り、パッケージはいつもよりも赤が控えめ、黒強めだ。

パッケージには「食欲爆走焦がしにんにく」「黒い激辛味噌」という文字が書かれている。なるほどなるほど、少しずつ『北極ブラック』の正体が読めてきたぞ。さては貴様、麻油系だな?


お湯を注いで待つこと5分。


仕上げに特製オイルをぶち込めば……。


いや黒ッッッッッッ!

スープ黒すぎだろ! 松崎しげるかよ!!

・圧倒的ブラック

「中本」と言えば唐辛子による真っ赤なスープが特徴だが、この『北極ブラック』はイカ墨のように黒いため、心なしか辛さ控えの印象さえ受ける。かき混ぜると予想通りの麻油の香り、加えて強烈なにんにくの香りが漂ってきた。ウマそうな匂いだ。

しかし、私は色で油断していたのかもしれない。それが「中本」の『北極』であることを一時的に失念し、あろうことか勢いよく麺をすすってしまったのだ。その結果……。

ゴハァァァァァッ! ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!! か、辛ぇぇぇぇぇぇええええ!! 器官の一番敏感な部分を目がけて斎藤一の『牙突』を食らわせてくるかのような、あまりにも狂暴すぎる辛さに悶絶。痛てててててッ! 喉と舌が痛くて味がよく分からねぇ……!!

・クセになる味

にもかかわらず箸が止まらないのが「中本」の危険なところ。『北極ブラック』どころか、セブンの「中本」シリーズを一度も食べたことがないという編集部・Yoshioは、一口食べてギブした数秒後に「もう少しちょうだい」とか言いながら擦り寄ってきたくらいだ。ハマってんじゃん。

・鈍器の領域

もちろん編集部一の「中本」ファン・和才にも食べてもらい、『北極』として辛さはどうなのか? という観点からコメントをもらったぞ。以下でお伝えしよう。

「(せき込みながら)あかん。ただの器官クラッシャーやないか。いつもの『北極』よりも辛く感じるで。『北極』が鋭利な刃物なら、これはもはや鈍器や

とのことである。個人的には熱さがおさまるにつれ、焦がしにんにくの旨みと香りが際立っていくようにも感じたのだが、基本は鬼辛なので注意が必要だ。食べ終わった現在、胃がザワザワしていることも併せて記述しておきたい。やはり「中本」はガチ。

参考リンク:セブンイレブン
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.