カップ麺業界に衝撃をもたらした蒙古タンメン中本北極ブラック。以前の記事でもお伝えした通り、あの蒙古タンメン中本がセブン & アイとコラボしたこの商品は、2019年2月23日に発売されて以来、ネットを中心に「カップ麺史上1番の辛さ」とも言われている。

平成の最後に登場した北極ブラックであったが、その3カ月後の令和となった5月13日に新たな激辛カップ麺が登場した。それが『カップヌードル激辛味噌ビッグ』である。辛さレベルは5段階中MAXとのことであるが、果たして「北極ブラック」を超える激辛カップ麺なのだろうか?

・激辛カップ麺対決

「味噌」で「激辛」と、類似点の多いこの2つの商品。ただ、パッケージを見てみると同じ味噌でも違いがあるようだ。激辛味噌が豚骨をベースに味噌で味付けをしているのに対し、北極ブラックは黒味噌と焦がしニンニクで仕上げられているらしい。これらの違いが味にどのような差を出すのだろう?

両者の違いは、お湯を入れる前の状態でも明らかだ。両方とも赤ではあるものの、激辛味噌は鮮やかな赤、そして北極ブラックはやや黒みがかった赤である。鮮やかな赤と黒みがかった赤、より辛いのは一体……? お湯を注いで静かに待った。

・オイル無しでも十分辛い

両方とも付属で辛味オイルがついているが、まずは入れない状態で食べてみた。……んが! この時点で両方とも辛い!! 辛いものが苦手でない人ならば食べ切れそうなレベルではあるものの、それでも普通にビシビシ来る。とはいえ、辛さの中に味を感じる余裕があったことも確かだ。

激辛味噌はスープが非常に濃厚で、王道の味噌ラーメン的な美味しさ。北極ブラックはニンニクの主張が強く、それでいて黒味噌もそれを受け止め絶妙な味のバランスを保っている。当然かもしれないが、ラーメン店の味を感じたのは北極ブラックの方だ。

・オイル投入

素の状態の味を堪能したところで、次に付属のオイルを投入。両方とも一気に辛くなり、もはや味が分からない。ただ激辛味噌の方は辛さが一瞬でやってくる、いわば「瞬発力のある辛さ」だ。そして豚骨スープが非常にまろやかなので、辛さが和らぐのも早かった。

一方の北極ブラックは、辛さが数秒遅れてやってくる。つまり「時間差系の辛さ」なのだが、それがエンドレス! 辛さがじわじわ来たかと思いきや、それに気づいた瞬間、再び辛さの波状攻撃が続く!! 山椒効果で口の中はビリビリと痺れ、その余韻はしばらく収まる気配がなかった。というわけで、結果は……。


蒙古タンメン中本北極ブラックの圧勝。


そもそも辛さの方向性が違うが、北極ブラックはあらゆる面で隙のない辛さであった。食べれば食べるほど辛さが体に蓄積されていくような北極ブラック。激辛味噌も非常に辛かったのだが、一口ごとに辛さが落ち着くことを考えれば、やはり総合力では北極ブラックに軍配が上がる。

とはいえ、純粋に味だけで言えば、どちらも美味しいことは間違いない。特に激辛味噌は食べやすさもある辛さなので、まずは辛さ試しに激辛味噌ビッグを食べ、免疫が出来てから北極ブラックを食べるのが正解だろう。ぜひ、お試しあれ。

参考リンク:日清カップヌードル
Report:mai
Photo:RocketNews24.

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