蒙古タンメン中本(以下、中本)に毎日欠かさず通っている熱狂的ファンであっても、『インドラーメン(税込950円)』を知らない人は結構いることだろう。なにせ、これは店舗限定のメニュー。対応店舗(新宿店)に行ったことがなければ、当然ながら食べようがない。

だからこそ、どんなラーメンなのか気になる人も多いはずだ。かくいう私もそうだった。なんといってもネーミングがネーミングである。一体これは何なのか? という気持ちに任せて、食券機のボタンをプッシュ。出てきた食券を店員さんに渡すと……

「スープは醤油、味噌、北極のどれになさいますか?」とのお言葉。どうやら、インドラーメンの味を3種類から選べるらしい。説明によれば1番辛いのは北極で、1番人気は味噌とのこと。

「じゃあ、味噌ベースのインドラーメン。メン硬めで」と、冷静に考えると訳の分からないオーダーをして待つこと数分。出てきたラーメンを見たとき、私は正直なところ戸惑った

というのも、「インドラーメン」というネーミングからして、中本の中では変化球的なラーメンだと思っていたにもかかわらず、その “インド感” はあまりに直球だったのだ。変化球を待っていたらストレートが来たような感じと言おうか。では一体どんなメニューだったのかというと……



ラーメンの上にカレーがダバダバ。日本人が持つインドのイメージ = カレーをこれ以上ないほどダイレクトに表現したラーメンであった。しかも、上にかかっているのは日本でメジャーな “トロっと系カレー” である。


これ系はもっとサラサラしたカレーの方が合うのでは? サラサラしてこそインドラーメンなのでは? なんて思いながらひと口食べたのだが、その瞬間に私は自分の浅はかさを恥じた。カレーがラーメンとめちゃくちゃ合っていたからだ。

思ったよりも辛さ強めのカレーながら、辛すぎるほどではない。その加減が絶妙で、いわば、カレーは『蒙古タンメン』にかかっている麻婆豆腐的な役割を担っている。なんだこのラーメンは。一見したところ “インド感” を強引に表現したラーメンかと思いきや……安定感抜群のヤツかよ。


というわけで、『インドラーメン』というオリエンタル感全開のネーミングにビビる人もいるかもしれないが、中本ファンなら大好きな系統だから安心して注文してくれ。ただし、先に述べたようにインドラーメンは新宿店の店舗限定メニュー。

そしてその新宿店は、以前の記事でお伝えしたように、緊急事態宣言の関係で営業時間が変更となっている(2021年1月下旬時点)。試してみたい人は、そのあたりにご注意を。

・新宿店の営業時間(2021年1月下旬時点)

営業時間 9:00~20:00
お弁当受付時間 8:30~22:00
UberEats受付時間 9:00~22:00
出前館受付時間 11:00~22:00

参考リンク:蒙古タンメン中本
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.