インスタントラーメンにもいろいろあるが、ほとんどの人が名前を知っている商品のひとつに「出前一丁」がある。日清が1968年に発売してから2018年の今年で50周年。なんと年明けには51歳を迎えることになる。

どーりでみんな知ってるワケだが、変わった出前一丁を提供してくれる店が存在するとの話を聞いた。東京・飯田橋の「香港 贊記茶餐廳(チャンキチャチャンテン)」という店がそうで、なんでも進化した出前一丁を食べられるらしい。

・路地裏にあるオシャレな店

てことで、何がどう違うのか気になったので行ってみたのが今回の話だ。お店があるのは飯田橋駅から徒歩で数分のところ。夜9時くらいに行ったら、路地を1つ入ったところにあることもあってか神秘的な雰囲気を醸し出していた。入り口の置き物などもオシャレで中華らしさを演出している。

メニューを見た感じ、お酒や食事はあるものの飲み屋というよりはカフェやランチがメインのようだ。香港式のスイーツやコーヒーのメニューが豊富で、店内では2グループが中国語で会話していた。現地の人の憩いの場になっているのだろうか。

・汁なしが最高にウマい

ちなみに出前一丁は香港で超がつくほど大人気。それだけにどうアレンジされて進化しているのか期待が膨らむが、あろうことか注文しようとしたら提供時間がランチ後(14:30〜17:00)に限られていた。これはただ単に香港料理を味わいに来ただけになってしまったなぁ……と思いきや!

店員さんに話を聞いてみたら「材料がないものもありますけど作りますよ」とのことだったので、優しさに甘えさせてもらうことにした。で、ネギ生姜チキンの汁なし出前一丁(880円)を注文。甘えさせてもらって言うのも気がひけるが、ぶっちゃけインスタントと思ったら値段が高いようにも感じる……。しかし、食べてみたら普通の出前一丁とはまったく違った。

これが想像をはるかに超えて好(ハオ)なのである。もはや完全に別物へと昇華されているとでも言おうか。なんだか中国にいるような感覚さえあって斬新だ。しかもウマいし、こんな出前一丁は食べたことない!

汁なしといえば担々麺が思い浮かぶところだが、汁なし出前一丁がこんなにいいものだとは正直思わなかった。こうなったら、普通の出前一丁が出てくるかもだけど汁ありのラーメンも食べてみたいっ……! ってことでサデビーフの汁あり出前一丁(880円)も頼んでみた。すると……!!

麺こそ出前一丁だが、味つけは完全に中国でどこか新しさを感じてウマい。こちらもまた、香港で新しく変化を加えられた出前一丁であった。なお、汁ありラーメンの場合、麺は米粉やフォーでもOK。出前一丁の麺にすると、プラス100円という不思議な価格設定になっていた。

・新鮮な味を楽しめる店

他にも香港らしい甘めのスイーツも頼んでみたが、日本で食べないようなスタイルでどれも新鮮。進化した出前一丁を食べてみたいとき、そしてちょっと変わった香港料理を食べたいときに一度試してみてもいいかも。個人的には汁なし出前一丁を体験するのをオススメしたい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 香港 贊記茶餐廳
住所 東京都千代田区飯田橋3−4−1
時間 11:30〜23:00(LO22:30)
休日 不定休

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼大通りから少し入ったところにある

▼ランチョンミート&タマゴ(880円)

▼青島ビール(530円)も置いてあった!!

▼ポーローパオ(220円)

▼チーズが挟んであるポーローヤオ(260円)は激ウマ!

▼香港スタイルのフレンチトースト(450円)

日本、〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3丁目4−1