香港にモーニング文化が深く根付いているいうことを、私は現地へ来てみて初めて知った。香港には『茶餐廳』という喫茶店の進化版みたいな店がたくさんあり、朝っぱらから大勢の市民がモーニングを食べに集うのだ。

香港モーニングには「トースト」「ラーメン」「カレー」など様々なバリエーションがある。茶餐廳に5日間通いつめた結果、私は余計にワケ分からなくなったので今後も調査を続ける所存だが……こうなると気になってくるのが「朝マックはどうなっているのか?」という問題だ。

・どうなっているというのか?

さっそく香港マックへ行ってみたところ……

平日の朝9時だというのに、なかなかの混雑ぶりである。お年寄りや子供連れも目立つ。

おなじみのマフィン系のほか、かなりボリューミーなモーニングプレートなど、やはりバリエーションが豊富な様子だ。

中でも絶対押さえておくべきは、香港グルメとして有名な『マカロニスープ』。パティと目玉焼きが乗ったものに、ハッシュドポテトとドリンクがついて36.5HKD(約620円)。

プラス3.5HKDで香港人が大好きなアイス・ローカルミルクティー(S)に変更可能だ。

まず “これまでに食べた最も優しいスープ” を想像していただき、それをさらに5倍くらい優しくしたものがこのスープである。ただしパティの味はとても濃く、「パティをおかずにマカロニを飲む」というイメージだ。

「めっちゃウマい」とは思わないが、いつまでも食べ続けられる。近くにマカロニスープを提供する店がたくさんある中、多くの現地人がこれを注文していたことから、それなりにイケてるマカロニスープなのだろう。


・しかし午後は一変

ちなみに、午後の香港マックはなぜかケンタッキーみたいな感じになる。

マックのチキンといえば普通は『ナゲット』なのだが、香港マックでは『骨付きチキン』が幅を利かせているのだ。

人気の『クリスピーサイズ』を3種類(左から塩コショウ、オリジナル、ハニーバーベキュー)試してみたところ……

これでもかってほど甘くて柔らかい。タンドリーチキンみたいな漬け込み系で、言われなければ何味か全く分からないだろう。日本では絶対にヒットしないタイプだが、これが世界のマックを巡る醍醐味なんだよなぁ。

なお香港には “朝じゃないけどモーニングが食べられる店” も多く、もう完全に「名古屋みたい」なのであった。香港へ来たらちょっと早起きして多種多様な朝食を味わってみてほしい。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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