突然だが、本日10月14日は『鉄道の日』らしい。1872年10月14日に日本初の鉄道が開業したこと並びに、1921年10月14日に鉄道開業50周年を記念して東京駅に鉄道博物館が開館したことを記念して、翌1922年から「鉄道記念日」として制定されたのだとか。

そこで鉄道をゆっくり眺めることができる「トレインビュースポット」をいろいろ調べてみた。東京・日暮里駅前の「下御隠殿橋(しもごいんでんばし)」なんかは有名だが、今回ご紹介するのは福岡県博多駅の穴場的名所。知らなかったので行ってみたゾ!

・アミュプラザ博多

てことで、やって来たのはJR博多駅直結の『JR博多シティ アミュプラザ博多』の9階。レストラン街「くうてん」に隣接している映画館「T・ジョイ博多」である。なんでも映画館の中に知る人ぞ知るトレインビュースポットがあるらしいのだ……それにしても人が多いな。

映画を見るわけではないので、チケット売り場には並ばず。映画館に入って左手、公開予定のポスターを眺めながらグングン真っ直ぐ進んでいくと……ハイハイありました! 「展望ラウンジ トレインビュースポット」の案内看板。この奥に噂のスポットがあるのか。意外性ありまくりだな。


・静かな休憩所

さて、案内通りに左折してみると……お、誰もいない静かな廊下。この先は知る人ぞ知るエリアだ。というのも、事前に『JR博多シティ』の公式サイトを確認したが、フロアガイドマップにも「展望ラウンジ」の文字は見つからなかったからである。

もはやトレインビュー関係ナシに、この “禁断の地に足を踏み入れてしまった感” がたまらない。そして、薄暗い廊下の先には……高級感のある木目調の休息室が! 中では、この場所にたどり着いた少数の人間が、穏やかにトレインビューを楽しんでいる。あまりにも優雅じゃないか。

ちなみに、ラウンジ入口には「九州旅客鉄道株式会社」と「日立製作所 昭和49年」のプレートが飾ってある。室内はというと、高級列車で過ごすプレミアムな時間を再現しているのか……「大人旅」を思わせる凝ったデザインだ。とても居心地が良い。


そして外側にはドーン! と大きな窓。博多駅に出入りする列車を真上から眺めることができるぞ。ただこの景色「どこかで見たことあるぞ」と思ったらアレだ。九州地方、朝の情報番組『アサデス。』の天気予報コーナーでおなじみの景色じゃないか。ここ(もしくは屋上辺り)から撮影しているのだろうか。

ちなみに博多駅といえば、おなじく「JR博多シティ」3階の改札内にも電車を眺められるスペースがある。カフェスタンドもあり、本格的にゆっくりできるぞ。そして電車をずっと眺めていたら食べたくなるのがアレだ。駅弁だ。そんな時は一階の「駅弁当」にGOである。


こちら九州を代表する駅弁がズラッと揃っていて、電車に乗る用事がなくても立ち寄りたくなる名店だ。筆者は「豊後牛博多明太弁当(1300円)」を購入。博多明太の王者「やまや」の無着色明太子と大分名物「豊後牛」を1度に味わえる贅沢な逸品は、今最もアツい駅弁の1つと言えるだろう。

──ということで今回は、博多駅の鉄道スポットを一通り紹介した……つもりだったが! 実は「JR博多シティ」屋上に『鉄道神社』があることを今知った。マジかよ。なんならこっちは公式サイトにも案内があるじゃないか。まあでも次回の楽しみができたからOK……ということにしておこう。

参考サイト:JR博多シティ
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼アミュプラザ博多9階へ

▼アミュプラザ博多の営業時間

▼映画館はめっちゃ混んでいるが……

▼展望ラウンジはとても静か

▼JR博多シティ

▼美味しかった「豊後牛博多明太弁当」

▼東京・日暮里駅前の下御隠殿橋は有名なトレインビュースポットだ