あなたは「博多名物」と聞いて何をイメージするだろうか? 明太子や博多ラーメン、博多どんたくを思い出す人が多いハズだが、忘れちゃならないのが博多駅名物『MIGNON(ミニヨン)』のミニクロワッサンである。

その『MIGNON』がシレッとJR池袋駅構内に進出していたことをご存じだろうか? あの甘い甘いバターの香り……! 池袋駅の一部エリアは「博多駅と化している」と申し上げて差し支えないだろう。

・ド濃厚なバターの香り

1度でもJR博多駅を利用したことがある方ならばご存じだろうが、博多ではなく「博多駅」でも最も記憶に残るのは “バターの香り” である。その濃度は通常のパン屋の比ではなく「パン工場レベル」ではないだろうか?

その理由は、MIGNONの店内にあるクロワッサン専用のオーブン。JR博多店では開店から26年、年間で約1000万個のミニクロワッサンを販売しているらしいので、1日平均約2万7000個のミニクロワッサンを焼いている計算になる。その香りが絶えずJR博多駅構内に漂っている、というワケだ。

・博多じゃないのに?

そしてつい先日のこと。たまたま池袋駅構内を歩いていたときのこと、濃ィイイイイ “あの香り” と遭遇! もしやと思い目をやると『MIGNON』があるではないか。え……、いつの間に?

調べてみると、コロナ真っただ中の2020年12月に「MIGNON JR池袋駅南改札横店」がオープンしていたため、すでに約1年半は「池袋駅の博多駅化」が進んでいることになる。うむ、正直全然知らなかったス。

で、池袋駅のMIGNONにも多くの人が吸い寄せられており、きっちり行列が出来ていた。クロワッサンの種類は5種類「プレーン」「チョコレート」「めんたいこ」「さつまいも」「イチゴ」で、価格はそれぞれ65円~90円となっている。

・おいしいクロワッサン

今回は全ての種類が1個ずつ入った5個セットを購入。価格は400円であった。その他にも数種類のセットがあるため、さほど迷わなくていいのもMIGNONの良さなのかもしれない。

で、味は「美味しい甘いクロワッサン」である。クロワッサンは生ものと同じで鮮度が命のため、買ってから食べるまでの時間が短ければ短いほどウマい。逆に翌日に持ち越してしまうと「焼き立てミニクロワッサン」の魅力は半減してしまう。

もちろんトースターで焼けばある程度までは美味しくなるものの、クロワッサンはビビるほど焦げやすいため注意が必要だ。また、コーティングされた砂糖のパリッとした食感を楽しみたい場合は、焼いてから少し時間を置くといいだろう。

・博多駅が全国レベルに

とまあ、今回お伝えしたいのはクロワッサンの味よりも「池袋駅にも博多駅のあの香りがやってきている」という事実である。仮に本場・JR博多駅の香りをご存じない方も、池袋駅のMIGNON周辺で「これが博多駅の香りなのか」と感じていただければ幸いだ。

なお、MIGNONはちょいちょい全国に進出しているらしく、2022年4月には「JR大宮駅店」がオープンしているとのことである。これは池袋駅どころではなく「全駅の博多駅化」が始まっている……のかもしれない。

というわけで、池袋駅でド濃厚なバターの香りを感じたらおそらく『MIGNON』がすぐ近くにあるハズである。香りだけでも胸がいっぱいになるだろうが、興味のある方はぜひクロワッサンも召し上がってみてはいかがだろうか。

参照元:PR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.