みなさんは「デスボイス」という言葉をご存じだろうか? これはデスメタルのボーカルなどが「意識的出すダミ声」のことであり、例えば人気ロックバンド、マキシマムザホルモンのボーカル “ダイスケはん” などは、日本屈指のデスボイスの使い手であろう。だがしかし……。

日本にはデスボイスを自分のものにして数十年、圧倒的なキャリアとクオリティで他の追随を許さない “デスボイスの神” がいる……。そう、それこそがミスター・プロレスと称された「天龍源一郎」その人である。

・世界最高峰のデスボイス

天龍のデスボイスと一般的なデスボイスと比べた場合、明らかに違う点が1点あることにみなさんはお気付きだろうか? 一般的なデスボイスは “意識的に” 発声しているのに対し、天龍のソレはあくまでナチュラル……。つまり、寝ても覚めてもデスボイスなのだ。



生来の声はわからないが、力士として西前頭筆頭まで登り詰め、プロレスラーとしては「生きる伝説」とまで称された天龍源一郎。デスボイスは50年近い格闘人生の中で得た、ある意味で勲章のようなものであろう。

ただし、天龍のデスボイスが「ノドを攻撃されて声帯が潰れたから」だと思うのは少々早い。天龍と言えば坂口征二と並ぶ酒豪中の酒豪。「天龍のデスボイスは究極の酒焼け説」もいまだ根強いことは記述しておきたい。



・上級者は音声だけ聞いてみよう

少々前置きは長くなったが、人類最高峰のデスボイスを持つ天龍源一郎が、今回はJリーグの実況にチャレンジしている。もちろん何を言っているのかはサッパリわからない……かと思いきや、こちらの耳も慣れてきたのか、まあまあ聞き取れるから不思議だ。

ただし、目を閉じて音声だけを聞いてみると、マジのマジで意味が分からない。我こそは天龍上級者だと自負する人は、ぜひ音声だけで聞いてみよう。その純粋なデスボイスに改めて驚くことだろう。

ちなみに、未公開動画はJリーグ公式アプリで配信されているとのことなので「天龍が足りない」という風雲昇り龍好きは、ぜひそちらもチェックして欲しい。

参照元:YouTubeJリーグ公式アプリ「Club J.LEAGUE」
執筆:P.K.サンジュン

▼動画はこちら。