実際は空を飛んでいないのに空を飛んでいるように見せたり、実際はそこにいないのにいるように見せたり……そんな映像技術を「クロマキー合成」という。よくニュースの天気予報などでも登場する技術だ。あとは昔の特撮。
ざっくり仕組みを説明すると、青や緑が透明になるので、別の映像と合わせれば……ハイ、合成映像の一丁上がり! というわけだ。そんなクロマキー合成を、たったの100円で実現してしまおうというのが今回のテーマである。
用意するのは、ダイソーで購入したブルーシート『ブルーレジャーシート』と、パソコン「Mac」に標準で入っている映像編集ソフト『iMovie』だけだ。もちろん、動画が撮れるカメラも必要になるが、スマホで十分だろう。それではさっそく……
まずは特撮スタジオを作ろう。
ブルーシートを壁に貼るだけで完成だ。
ちなみにこちらのブルーシートはタタミ2畳ぶん(1.8m x 1.8m)の大きさしかないので、より本格的にクロマキー合成をしてみたい人は、2枚3枚くらい用意しておくと良いだろう。ちなみに私は1枚だけで勝負した。
続いては「素材」の撮影。ブルーシートをバックに動きまくろう。つい先日に公開した「100円の水泳帽と水中メガネ」の記事も、このスタジオで撮影した。あとは、「背景」用の映像なり写真を用意しておくことを忘れずに。
ここからは「iMovie」の作業になるが、ビックリするほど簡単だ。
まずは「背景」となる映像なり写真をタイムラインに置く。
その上に、さきほど撮影した「素材」をのせて、選択して……
画面右上の「ビデオオーバーレイ設定」から……
「グリーン/ブルースクリーン」を選択。
すると……
もう合成されてるぅぅぅ!!
あとは大きさを調整したり、
透明にする範囲を調節したり微調整すれば……
ハイ完成。めっちゃ簡単!!
もちろんクロマキー合成用の布ではないので、光の反射やシワなどが残ってしまうが、たった100円のブルーシートでも、それなりにクロマキー合成はできるのだ。
この方法をマスターしたら……
エジプトにも
アメリカにも
ベトナムにも……
そしてケニアにも……
どこにでも行けてしまう。たった100円のグッズとMacと、あとは少しのアイデアで、世界中どこでも……いや、世界どころか、
月にだって行けてしまうのだ! Macを持っている人、これを試さない手はないだろう。もしも「連休どっか行ったの?」と聞かれたら、宇宙を旅していたと答えれば良い。ウソではない。金もかからない。こんなに楽しいことはない。JOY!
Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.