Bluetooth(ブルートゥース)イヤホンが安くなってきたと思ったら、次は左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが大人気。ここ最近のイヤホン事情は忙しく、目覚ましい進化に驚かされるばかりである。
そして今、新たに流行の兆しをみせているのが、周りの音を聞きながら音楽も楽しめるイヤホンだ。そこで今回は、2018年7月に発売されたSONYの “耳を塞がない” イヤホンを使ってみたので感想をお伝えしたい。
・SONYのイヤホンを使ってみた
購入したイヤホンの商品名は『オープンイヤーステレオヘッドセット STH40D』である。これは4月に発売され話題となった、耳を塞がない左右独立型のワイヤレスイヤホン「Xperia Ear Duo」から防水機能などを省略した有線モデルともいえるものだ。
まず見逃せないのが価格である。例えば「Xperia Ear Duo」がソニーストアで税別2万9880円であるのに対して『STH40D』は6880円。ワイヤレスではないが、“耳を塞がない” という画期的な機能が手の届きやすい価格で体験できる点は魅力的だ。
・専用キャリングポーチ付き
筆者は同商品をAmazonにて5564円で購入。パッケージを開封すると、イヤホンとイヤーピース(リングサポーター)S・M・Lサイズのほか、キャリングポーチが入っていた。
イヤホンのサイズが大きめなので、こうした専用のキャリングポーチが付いてくるのは地味に嬉しい。
・不思議な感覚がする
そしてイヤホンのデザインにも要注目。プックリと丸みのあるユニットから管がニョイ〜ンと伸びた独特のかたちが印象的だ。
さっそく着けてみたところ……
イヤホンが耳の穴に入っているのに周りの音が全く遮られないという何とも不思議な感覚がした。なお、耳の後ろにユニットが隠れるので、見た目は特に変ではなかった。
さらにホールド感も良好で頭を振りまくっても……
耳から落ちるようなことはなかった。
・気になる音漏れは?
次にiPhone(7 Plus)に接続して曲を再生すると……おっ、周りの音はそのままに音楽が聞こえてきたぞ! iPhone付属の「EarPods」と音質を比べてみたところ、明らかに低音も高音も出ていなかったが、割り切って使う分には問題無いレベルだ。
続いて、気になる音漏れについてだが、耳元に高感度のマイクを置き録音してチェックしてみた結果、iPhone付属の「EarPods」と音の漏れ具合は同じくらいだった。耳を塞いでいないのでもう少し漏れると思ったが、低音と高音が出ていない分だけ音漏れも抑えられているようだ。
ちなみに筆者の個人的な感覚では、同イヤホンを使って静かめの室内で音楽を ”ながら聴き” する場合、iPhoneの音量が “0” の状態からボリュームボタンを2〜4回押したくらいが最適だった。曲や周囲の環境によって変わってはくるが、これくらいの音量だと音漏れも少なく、かなり実用的だと感じたぞ。
耳を塞がないイヤホン『オープンイヤーステレオヘッドセット STH40D』は、これまでイヤホンで周りの音が聞こえないことが不自由だと思っていた方にオススメだ。いつ話しかけられるか分からない職場や、安全面で気になる外出時などに使ってみるとイイかも!!