本日2018年6月12日、ゲームファンの間に衝撃が走った。世界最大級のゲームイベントで、あの『バイオハザード2』のリメイク版が発売されることが発表されたのである。タイトルは『バイオハザード RE:2』。2019年1月25日に発売予定とのことだ。

1998年にカプコンから発売されたプレイステーション用ソフトであり、歴史的名作としても名高い『バイオハザード2』。発売当時、私(あひるねこ)は小学生だったが、それはそれは話題になった。しかし、実は私はこの『バイオ2』を、たった10分でやめてしまったのだ。その理由は……。

・空前の『バイオ2』ブーム

銃などの武器を使い、襲ってくるゾンビを片っ端からブッ倒していく。『バイオハザード』を超乱暴に説明するとそんなゲームだ。特に『バイオ2』はクラスでも爆発的に流行り、「めっちゃ怖い」「死ぬほどビビる」なんて声をよく聞いたものである。

当初、私は『バイオ2』に対してもそこまで興味がなかったのだが、あまりにも周囲が面白いというので、自分もちょっとやってみたくなった。銃をガンガン撃つ戦闘に引かれたというのもある。そこで、友人にソフトを借りて自分もプレイしてみることに。

しかし、まさかあんなことになるとは……。この時の私は知るよしもなかった。

・予期せぬ事態

オープニングムービーが終わると、プレイヤーは警察官・レオンを操作し、警察署を目指してゾンビが巣食う市街地を抜けていく。うめき声をあげながら近付いてくるゾンビたちは恐ろしく、画面から漂うムードがとにかく不気味に感じられたことをハッキリと覚えている。そして、ここである異変が起きた。

レオンがワケの分からない方向へ走るのだ。いやいや! そっちゾンビいるから!! ちょっと……え? 死んだんだが。


そう、私が操作しているはずのレオンが、私が思った通りに動いてくれないのである。何これバグ? ここで説明書を取り出した私は、とんでもないことに気付いた。なんとこの『バイオ2』、ただ普通に歩くことが超ムズかったのだ。

・どこ行くねん

例えば今、レオンが画面の奥の方にいるとする。そのレオンを画面の手前側に走ってこさせたい。どうやって操作する? 十字キーの「下」を押すだろう。しかし、『バイオ2』の場合は違う。そうすると全然違う方向を向いてしまい、なぜか最終的に壁に激突するのである。

なんでや! なんで壁に激突するんや!! 他にも、私は横に曲がりたいのになぜかその場でグルグル回り出したりと、この男もはや手に負えん。

・ムズすぎる

この奇妙な現象は、『バイオ2』の特殊な操作方法によって起きている。簡単に言うと、『バイオ2』の操作はラジコンと同じなのだ。レオンを画面の右奥から左下に移動させるとして、普通は十字キーの「左下」を押したくなってしまうが、それではダメ!

そういう時は、「上」を押すのである。プレイヤーはレオン視点で考えないといけない。画面上では左下への移動だが、レオンからするとまっすぐ走っていることになる。だから「上」を押して直進させる必要があると……ムッズ!

・秒速で挫折

この操作にどうしても慣れることができなかった私は、警察署に辿り着く前にゲームをやめてしまった。時間にして約10分。「もったいない」「しばらくすれば慣れるぞ」と友人たちは口々に言ったが、私の心は完全に折れてしまったのである。

結局、ほとんど銃を撃つことなく『バイオ2』を断念してしまった私。シリーズの中にはラジコン式ではないタイトルもあるようだが、あれ以来『バイオ』をプレイすることはなかった。来たるリメイク版は、果たしてどうなっているのだろうか?

参考リンク:バイオハザード RE:2
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼『バイオハザード RE:2』のプロモーション映像