ちゃんぽん屋なのにカツ丼がウマい。な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……味付けだとかジューシーさだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと凄まじいものの片鱗を味わった。

だって、ちゃんぽん屋のカツ丼だぜ……。ということで今回ご紹介するのは、ちゃんぽん屋なのにカツ丼がバリウマなお店である。たかがカツ丼、されどカツ丼。正直、こんなにウマいカツ丼がこの世にあるのかと驚いた。

・佐賀県発祥のちゃんぽん店

お店の名前は井手カツ丼。「井手」という名前を聞いたら「らっきょ」と連想する人が多いだろうが、九州だと「ちゃんぽん」を連想する人もいる。その理由はひとつ。佐賀県武雄市発祥の老舗「井手ちゃんぽん」があまりに有名だからだ。

そして武雄市の本店で提供されている限定メニューがカツ丼で、相当な人気を誇るらしい。老舗のカツ丼となれば一度でいいから食べてみたい……でもちょっと遠いなぁと思っていたら、福岡空港のフードコートに「カツ丼専門店」が入っているとのことなので行ってみた。

・福岡空港のフードコートでも食べられる

場所は国内線ターミナルの2F。実を言うと、ここは福岡県をはじめとする九州のグルメを堪能できる「グルメ天国」となりつつあるところだ。そんな一角に『井手カツ丼』はあった。

記者が訪れたのは、朝の時間帯だったので並びはなし。メニューに目を通すと、至福のカツ丼、カツ丼、親子丼、玉子丼、さらには他人丼とある。どーしても「至福」が気になったのと、せっかくなので『井手カツ丼』の頂点を知るべく至福の温玉乗せ(1100円)を注文することにした。

・圧倒的至福を得られるカツ丼だった

そしてフードコートでよくあるベルを渡され、待つことしばし。ブルブルッと鳴って取りに行ったら……おぉ! うつくしい……!! 真ん中の温玉を中心に広がるカツの世界は、見ているだけでもヨダレが止まらない。


では、評判の味はどうだ。まずはカツからパクリ。



これは……!


こ、これは……!!



圧倒的っ……! 圧倒的至福っ……!!


注文する時、1100円はちょっと高いかな〜とも思ったが、納得の値段設定と言っていいだろう。なにせ、そんじょそこらのカツ丼ではないのだ。甘めのダシが抜群のバランスで、柔らかいカツも食べやすいサイズで口の中に入っては溶けていく。

玉子とご飯の組み合わせだけでも絶妙なのに、温玉を崩して食べたらトロリとなってウマさが10倍増し。ザワザワしているフードコートで食べているにもかかわらず、気がつけばカツ丼と自分だけの世界が出来上がっていた

箸の他にスプーンもついていたのは、カツ丼をかき込んで欲しいというお店の思いからだろうか。最後はかき込むように食べ、あっという間に平らげてしまった。ウマさだけでなく、ボリュームも申し分なし。ちゃんぽん屋がカツ丼専門店を出せたのも分かる内容だった。

・グルメが充実している福岡空港

ちなみに2018年5月現在、2019年春の全面リニューアルに向けて改装中の福岡空港。前述したようにグルメが充実していて、フードコートの他にラーメン滑走路などもある。飛行機を利用した際、ブラリと立ち寄るのもオススメだぞ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 井手カツ丼
住所 福岡県福岡市博多区大字下臼井767−1 国内線ターミナルビル2F
時間 10:00~21:30(LO21:00)
休日 なし

参照元:福岡空港HP
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼マジでウマかった……!!


▼ここでちゃんぽんを食べることはできない

▼はぁ……また食べたい……

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