お酒を飲んだ後にどうしても欲しくなってしまう「シメ」。一体、何キロカロリー摂取してるんだ……なんて罪悪感にも襲われるが、ついつい足が向かってしまう人も多いハズ。ただ、人生長いもの。ギルティな味を噛み締め、翌朝に後悔することがちょいちょいあってもいいだろう。

シメの選択肢は地域によって異なるが、もし福岡でシメるならばラーメンやうどんの麺類であることがほとんど。ましてや屋台もあるため、第一候補はとんこつラーメンとなってしまうものだ。確かにそれもイイ。むしろスゴくイイのだが、最高なシメの存在も知っておいた方がいいだろう。聞いて驚くなかれ。まさかの「カツ丼」でシメるのだ。

・中洲のど真ん中にある店

シメにカツ丼とか正気ですか? そう思う人もいるだろう。確かにその気持ちもよくわかる。なにせ、カツ丼はどちらかといえばヘビーな食べ物。しかも、お酒を飲んだ後なんて普通に考えたら胃袋が破裂してもおかしくないし、メタボまっしぐらとなる。……だがしかし!

九州最大の歓楽街・中洲のど真ん中にある『博多 藪(やぶ)』というお店のカツ丼は、完全に別腹だ。むしろシメにもってこい。同店のカツ丼でシメたことがなければ、人生で損をしていると言っても過言ではないレベルなのである。

・食べた瞬間にわかるウマさ

その秘訣はズバリ「カツ」にあると言っていい。カツがトロットロの卵に覆われて登場するだけでヨダレものだが、本領発揮してくるのは口に入れてから……とにかく最初の一口がマジで至高!

普通のカツ丼に比べ、肉が薄いことも大きな特徴なのだが、味わったことのないようなサクサク感が衣の時点でダイレクトに伝わってくるのである。続いて甘辛い出汁が口の中に広がると、もはや箸が止まらない。

あなたはまだ本当のカツ丼を知らなかったようですね。初めてここのカツ丼を食べた時は、そうカツ丼から語りかけられているような気さえした。酔っ払っていても正気に戻るくらいウマければ、もはやメタボ上等。ここのカツ丼なら、喜んで太る人がいてもおかしくない。

・お酒を飲めない人にもオススメできる味

ちなみに『藪』はカツ丼専門店ではなく、そばやうどん、何なら鬼のように辛いカレーなどもメニューに揃っている。当然、場所が場所だけにお酒もあるので瓶ビール片手に食事するのもオススメだ。

なお、カツ丼の値段は1000円。これを高めに感じる人もいるかもしれないが、食べた後にはきっと安いと思っていることだろう。お酒好きは一度『藪』のカツ丼でシメるべし。お酒が飲めない人でも、ぜひ味わってみて欲しい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 博多 藪
住所 福岡県福岡市博多区中洲4−2−2
時間 19:30~27:00
休日 日祝

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼薄めのカツ

▼カレーはマジで辛い