いま、中国では急激にキャッシュレス化が進んでいる。支払い、ワリカン、お小遣いまで何でもスマホ決済だ。噂では現金お断りのお店もあるといい、物乞いのオジサンまで「お恵み用」のQRコードを持っているくらいだ。……楽しくなって参りました!

さて先日のこと。中国でマクドナルドに行ったら、現金用のレジが見当たらなかった。スマホ決済システムは利用までが結構手間で、短期の外国人旅行者にとってはハードルが高いもの。持っていない人も多いというのに……現金しかなかったら、どないしたらエエねん!?

・マクドナルドに行ったら現金用のレジがない

私(沢井メグ)が訪れたのは、上海の静安寺にあるマクドナルドだ。このエリアは外国人が多く、日本式の別格百貨店「久光」のほかすぐ近くの南京西路にはティファニーやグッチなど海外の有名ブランドも多く出店している。「上海の銀座」と言ってもいいエリアである。

そんなエリアのマクドナルドなので、外国人旅行者も多いのだが、店に入って驚いた。スマホ用のセルフレジがドーン! 現金用のレジが見当たらないのだ。2年ほど前は現金レジもバッチリあったのに、キャッシュレス化、ここまで進んだか!? 

店内に有人レジはあるにはあるが、「その他モバイル決済、カード払い用」という表示があるのみだ。しかも使えるカードは銀聯カードなど中国のクレジットカードだけで、VISAやマスターなど国際カードブランドいわゆる「外卡」は使えないときた! マイノリティ排斥とかマジヤメテー。

・困っていた外国人、どうするのか見ていたら……

さて、店内を観察しているとセルフレジで困っている外国人がいた。店員さんがサポートしていたが、どうやらスマホ決済が使えないようなのだ。中国のクレジットカードも持っていないらしい。

どうするのか見ていたら、店員さんが外国人客をカード用のカウンターに案内。下の引き出しを開けると……現金用レジが隠されていたのだ! なんだ、書いてないだけで現金も使えるんじゃないか~!!

案内がないのは面倒だからなのか、現金が使えなくて困る人が超少数だからなのか。とにかく積極的に案内はしていないが、一応、現金にも対応していた。

・とにかく聞いてみよう!

案内がないと「サービス自体がない」と思ってしまいがちだが、書いてないからって諦めちゃダメ! まずはお店の人に確認してみよう。中国では聞いてみると意外と融通がきくことも多い。とにかく困ったら話しかけてみるのが吉である。

さて、今回、私は見ていただけ。現金で買えるかどうか自分では試していない。というのも、セルフレジでスマホ決済を試してみたからだ。実際に使ってみたところ……これは、なかなか面白い。そのレポートは次回に続く!

Report、イラスト:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼こちらがスマホ決済用のセルフレジ

▼現金も使えるは使えるが……9割以上がスマホ決済をしている印象だ

▼余談だが、中国マクドナルドのメニューは結構ウマイ。ロシア式ソーセージ&ダブルチキンバーガー

▼肉肉しい!

▼中国料理に飽きたらマクドナルドだよね