外食をして代金を支払う。当たり前のことである。だが、そこで現金をチャリ~ンと出すのは、もはや当たり前のことではなくなってきている。少しずつではあるが、ここ日本でも確実にキャッシュレス化の流れが進みつつあるのだ。

2018年10月2日にオープンした「大江戸てんや 浅草雷門店」は、キャッシュレス対応どころか、現金での支払いができない完全キャッシュレスの店舗である。どんな雰囲気なのか気になったため、実際にお店に行ってみたぞ!

・「てんや」の実験店

観光客が多く集まる東京、浅草。浅草駅からすぐの場所にある「大江戸てんや 浅草雷門店」は、外観からして通常の「てんや」とは大きく異なっていた。なんというか、海外にある日本食のお店という感じ。おそらく外国人観光客を意識しているのだろう。

・現金お断り

入口にある「We’re Cashless」の文字。つまりここではクレジットカード、各種電子マネー・モバイル決済のみ利用可能ということだ。たとえ財布に諭吉が100人いようとも、この店舗においては無一文と同じなのである。

・注文してみた

通常の「てんや」の場合、入店するとまずは席に着くが、この店舗では最初に入口横のタッチパネルで注文をする。要は「松屋」と同じシステムだ。

・値段に衝撃

さっそく画面をタッチして注文しようとする私(あひるねこ)。しかし次の瞬間、キャッシュレスのことなど頭から消え去ってしまいそうな事態に遭遇する。天丼を頼もうと思ったら、おや? 妙な違和感が……。ん!?


税込750円……!?

・200円違う

バカな……。「てんや」の天丼は並盛で540円だったはず。この『天丼(梅)』とは一体……? どうやらここ「大江戸てんや」は、メニューも通常の「てんや」とは異なるらしく、一番安い天丼でも750円だった。正直、完全キャッシュレスよりもこっちの方が驚きだったぞ。

・会計はレジで

さあ、お次はいよいよ会計である。そのまま支払い画面になるかと思いきや、会計自体は隣にあるレジで行うようだ。店員さんが立っているためキャッシュレス感は希薄だが、もちろん現金は一切使えない。ちなみに私はクレジットカードで支払いをした。

・店内はセルフサービス

会計を終えると番号が書かれたレシートを渡される。こちらは完全キャッシュレスだけじゃなく、セルフサービス店舗でもあるのだ。番号を呼ばれたら受け取り口まで取りに行き、食器は返却口に自分で下げる。以前ご紹介した「セルフ松屋」とほぼ同じである。

・エビが多い

さて、私が注文した『天丼(梅)』だが、キスの代わりにエビが1本余分にのっているという点を除いては、いつもの天丼だった。ウマい。普通にウマい。周りの外国人観光客もウマそうに食べていた、と思う。

・普及希望

個人的に完全キャッシュレス化は大賛成である。ただ、できれば注文と会計は同じ画面で済ませたかったかな。注文確定後にレジに移動するのが、面倒と言えば面倒だった。が、それ以外はまったく問題なし。こういう店舗が今後もガンガン増えていってほしいものだ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 大江戸てんや 浅草雷門店
住所 東京都台東区雷門2-18-15 TSビル1F
時間 10:00~21:00

参考リンク:大江戸てんや
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼お店はセルフサービスだ

▼番号で呼ばれる

▼『天丼(梅)』は税込750円

▼キスの代わりにエビが1本余分にのっている

日本、〒111-0034 東京都台東区雷門2丁目18−15