「エルサ」と聞いてなんのことか分からない人でも、「ありの〜ままの〜」「すこ〜しも寒くないわ」などと言われれば、ピンと来るはず。そう、2013年に公開されて一世を風靡したディズニー映画『アナと雪の女王(アナ雪)』の主人公・雪の女王がエルサである。
日本語吹き替え版で松たか子さんが声優を担当したことでも話題になったこの女王に、今ネット上で拍手喝采が集まっている。というのも大雪で動けなくなった警察車両を救出しているエルサが目撃され、その動画が大拡散中! さすがは雪の女王だ!!
……なんて外野から褒めるのは簡単だが、車を助けることは容易ではなかっただろう。米ボストンで撮影され、Facebookユーザーであるクリストファー・ヘインズさんによって投稿された動画を見ればそのことがよく分かる。
エルサの格好をした男性が、大雪に埋もれてしまった警察車両を後ろから力いっぱい押しているのだが、もう本当に大変そうなのだ。大雪のなかドレス1枚まとっただけ。しかも素手で、ドレスの裾からは生足がのぞく。うう、寒そう……。
だがエルサは諦めない。運転手に細かい指示を出しながら、たった1人きりで懸命に車を押し続ける。途中で手助けしようとする人の出る幕もないほどの力強さに、ついには車は雪から脱出! お見事!! しかもしかも、最後にはカメラに向かってニッコリお辞儀。ああ、あなたこそ雪の女王だよ!
この動画はネット上で拡散され、大きな話題を呼ぶことに。「素晴らしい」とエルサの行動を讃える声が聞かれる一方で、「なぜ動画を撮影している人たちは誰も手伝わないの?」という非難の声もあがっていた。
けれどもエルサ自身は、自分ひとりが助けたことは気にしていない模様。地元メディア『ボストン・グローブ』に対して、エルサに扮していた弁護士のジェイソン・トリプレットさんは「友人を笑わせることができて満足」と語っている。そもそもエルサの格好をしていたのも、友人と楽しむためだったとのことだ。
参照元:Boston Globe(英語)、Facebook
執筆:小千谷サチ
▼すこ〜しも寒くないわ