台湾の神家電と名高い『大同電気鍋』。1台で「煮る、蒸す、炊く」ができるスグレモノで、台湾に一家に1台はあるという超国民的キッチン家電である。昭和レトロな見た目も可愛く、日本で正式販売されるまではお土産品としても人気だった。
さて中華圏の炊飯器に熱い視線を注ぐ私・沢井メグもついに大同電気鍋デビュー! 先日、大同電気鍋でコメを炊いて感動したのだが、台湾出身の友人によると「あんまりコメは炊かないかも。おかずを作ることが多いかも」とのこと。
なるほど……では他のものも作ってみよう。台湾料理や中華料理を作るというのもアリだけど、鍋のチカラを知るには、まず日本人に馴染み深い料理で試した方がいい。ということで、カレーを作ってみた。
・神家電はカレーだって余裕なはず → いきなり問題発生
一般的なカレーの作り方と言えば、「タマネギを飴色になるまで炒める → 野菜と肉を一緒に炒める → 水とカレールゥを入れて煮込む」なのは皆さんご存知のことだろう。
……ここで問題が起きた。大同電気鍋には、「炒める」の機能はない!!
百歩譲って、他の具材はいいとしても、タマネギを炒めずに作るのはちょっと……。完全に個人の好みだが、シャキシャキな玉葱のカレーは嫌、アレはちょっと苦手だ。
かと言って、別に炒めるというのも無粋であろう。できる限り大同電気鍋だけで作りたい。だったら、シャキシャキに形が残らなければいいじゃない。形をなくしちゃえばいいじゃない。ということで、以下の方法で作ってみたところ、激ウマカレーができたのでご報告だ。
【材料】
・鶏ムネ肉:1枚
・タマネギ:小2個
・トマト缶:1缶
・無糖ヨーグルト:200g
・砂糖:小さじ1 ※加糖ヨーグルトを使う場合は不要
・バター:10グラム
・創味シャンタン:小さじ1 ※コンソメでもOK!
・ナツメグ:小さじ1
・クミン:小さじ1
・ニンニク:1かけ
・すりおろしショウガ:小さじ1
・カレー粉:大さじ2
・カレールゥ:1かけ
【作り方】
1.タマネギをミキサーにかけるか、おろし金ですりおろす。鶏肉は食べやすい大きさにカットし、ニンニクをみじん切りにしておく。
2.大同電気鍋の内釜にカレー粉とカレールゥ以外の全ての材料を入れる。外釜にカップ1杯分の水を入れてスイッチオン!
3.煮込み終わったら、カレー粉とカレールゥを入れて、再び外釜にカップ1杯分の水を入れて煮込む。
4.スイッチが切れたら完成!
できたー!! カレー粉を入れる前は、完全に何料理か不明な色合いと香りだったが、コトコト煮込まれた結果、タマネギのツンとした香りが消え甘味と旨味たっぷり。コク辛旨なカレーの完成だ!
ただ私が使ったカレー粉は辛み成分が強く、この配分だとかなりスパイシーなってしまった。辛さが気になる人は、ブルーベリージャムとハチミツを加えるとまろやかな味わいになるぞ。
大同電気鍋、コトコト煮込みに絶大なパワーを発揮すると判明。そして何より材料を放り込んだら、大同電気鍋が全部やってくれるので便利便利。ガス台もひとつ空くし、吹きこぼれやコゲつきの心配もないので、気にせず他のおかずを作るも良し、コッソリ休憩しちゃうのもアリである。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼大同電気鍋だけで作りたくて、飴色タマネギを断念。タマネギをすりおろした結果、見た目がインドカレー屋さんのカレーみたいに
▼でも美味しいから没問題!( 問題なし)、好吃(おいしい)は正義なのだ
▼余談ですが、材料に写りこんでる怪しいコレ。中国語でクミンパウダーです