ダイソーは何でもござれで、セリアはオシャレ。そして可もなく不可もなく(特徴なし)なのがキャンドゥであるが、たま〜に「エッ!?」って商品が平気な顔して並んでいる。今回紹介する『LEDガーデンソーラーライト』もそのひとつであろう。
というのも、私(羽鳥)は自他ともに認める “ガーデンソーラーライト狂” で、これまで数々のガーデンソーラーライトを購入&検証してきたと自負しているのだが、正直、この商品は本当にスゴイと思う。まず価格。だって100円。ありえない。安すぎる!
・価格よし
ふつう、棒タイプのチャチいガーデンソーラーライトであれば、中国直輸入のAmazon商品であっても、安くても1本200円はする。10本で2000円なら「お、安い!」と即ポチみたいな。でもキャンドゥは100円! あまりにも安すぎるので8本買った。
・基本構造よし
気になる構造も、実にちゃんと「ガーデンソーラーライト」してる。LEDの付いた本体部分にはオンオフスイッチ。てっぺんにはソーラーパネルが。このパネルで太陽の光を電力に変えて、本体内の電池が充電され、暗くなるとLEDが点灯する。
・工夫もよし
筒の構造も実に良い。実は筒の中に「地中杭」が仕込まれており、抜いて → 向きを逆にして → 差し込めば、なかなかの長さの「杭式ガーデンソーラーライト」に変身する。
あとはこいつをガーデンにブッ刺させば準備OK。夜になるのを待つだけだ。
そして……
キター!
イケるやん! イケる!! 光量よし! 想像以上の光量キタコレ!! 発光時間も実によし! ちなみに夜明けくらいまで点いていた。これはLEDガーデンソーラーライト界の革命児かも……と大興奮の私だったのだが、翌日、事態は急変した。
・電池がクソ
次の日。夜になっても、ま〜ったく電気が点灯しない。なぜ点灯しないのかというと、極めてシンプルに「電池の残量がない」のが理由である。ちなみに日中は曇りだったのだが、ビックリするほど内蔵の電池に「ソーラー充電されていない」のであった。
ここまでの状況を聞くと、おそらく普通の人は「たった1度しか使えないクソ商品」と思うだろう。だが実は違う。クソはクソだが、商品自体はクソではない。何がクソなのかというと、内蔵の電池(ニッケル水素充電池)がクソなのである。
別に100均の商品ではなく、ホームセンターやAmazonで売られている数千円のLEDガーデンソーラーライトであっても、実は中に「クソ電池」が入っている確率は高い。パワーも弱めで、スタミナも低く、寿命も短い……みたいなクソ電池だ。
このような電池が入っていると、太陽光パネルくらいのパワーでは充電しきれない → いざ出番の時にパワーも出せずに点灯しない → 商品自体は壊れていないのに「壊れた!」と思われてしまう……なんて悪循環に陥ってしまうのである。
今回のキャンドゥ『LEDガーデンソーラーライト』も、まったく同じパターンだった。ネジ2本をドライバーで外して分解してみたところ、予想通りのクソ電池(単4)が1本入っており、ためしに別のニッケル水素充電池を入れてみると……
ついたー\(^O^)/
しかもパワー&スタミナには定評のある、ちょっと良い目のニッケル水素充電池(Amazonベーシック)なので、光量も最大限にギンギン! しかし、商品シールの使用上の注意欄に「乾電池や他の種類の充電池を使用しないでください」と書いてあるので、この方法は推奨できない。
よって、最も安全かつコスパの良い方法は、「本体を分解してクソ電池を取り出し、充電器などでバッチリとフル充電させてから本体に戻して使用する」ことであろう。
それでも、いつか再び点かなくなる時が来ると思うが、それは別のLEDガーデンソーラーライトでも同じこと。どんな商品でも、電池を取り出して充電して……の繰り返しだ。「罪を憎んで人を憎まず」ではなく、「電池を憎んで商品を憎まず」なのである。
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.